大阪天神祭は、祭神の菅原道真公の命日にちなんで、毎年七月二四日二五日に行われる、日本三大祭の一つ。また、生國魂神社の生玉夏祭、住吉大社の住吉祭と共に大阪三大夏祭りの一つ。
この祭の始まりは、大阪天満宮が鎮座した二年後の天暦五年(九五一年)六月一日より始まったとされている。この時の祭事は大川より神鉾を流し、流れ着いた場所に祭場を設け、その祭場で禊払いを行うというものであった。これが鉾流神事の元となり、その祭場に船で奉迎したことが船渡御の起源となっていると伝えられ
ている。
二四日の宵宮では、宵宮祭・鉾流神事・催太鼓・獅子舞氏地巡行が行われる。鉾流神事・催太鼓・獅子舞氏地巡は見る事が出来る。
宵宮祭(よみやさい)
天神祭・宵宮は、朝四時の一番太鼓で始まる。その後、七時四五分より本殿で宵宮祭が執り行われる。この神事は人々の無病息災と鉾流神事の安全を祈り、神鉾を持つ神童と関係者が集まり神事が斎行される。
鉾流行列参進(ほこながしぎょうれつさんしん)
八時三〇分、鉾流行列が大阪天満宮を出発。神童を前に渡御列が続く、天満警察署前の鉾流橋横の斎場に向かう。
鉾流神事(ほこながししんじ)
八時五〇分、斎場で巫女の舞などで水無月祓の神事を行い、神童、神職、楽人を乗せた斎船が堂島川に漕ぎ出される。鉾流神事に使用される、小舟のことを斎船(いつきぶね)といい、この船の上から神童が神鉾を流し、ご神意をお伺いすることで、天神祭の幕が上る。
催太鼓氏地巡行(もよおしだいこうじちじゅんこう)
豊臣家拝領と伝えられている、太鼓を真紅の投げ頭巾の願人(がんじ)が「チェサジャー」、「ソコジャー」という掛声とともに太鼓を打ち鳴らす。左右前後に激しく揺らす「からうす」は、平成四年に大阪府の無形文化財に指定された名物だ
どんどこ船
どんどこ船は貯木場から出発し、木津川をのぼり天神橋付近に到着。全長約一六メートルのどんどこ船が陸揚げされ、催太鼓が宮出後、大阪天満宮に宮入する。
天神講獅子舞催太鼓宮入の後に続き、天神講の獅子舞、傘踊り、四つ竹が参道を練り歩く。約三〇〇人におよぶ行列が、踊りながら進み宮入する。