旅をしていると、これぞと思う建造物に出会う
それは、駅舎、私邸、公共施設でもある
その時代の栄華、繁栄を知らしめし
この時代にも、その美意識は生き続けている
先人たちが、造り、使い、残した、『 匠の舎 』
奈良県 奈良少年刑務所(旧・奈良監獄)
明治41年(1908年)に明治政府が作った「五大監獄(千葉・金沢・奈良・長崎・鹿児島)」のひとつ「奈良監獄」が前身、1922年(大正11年)には 奈良刑務所と改称、その後1946年(昭和21年)に奈良少年刑務所と再度改称。全国7箇所の少年刑務所のひとつとして、2016年度末の閉鎖まで使用されていた。
設計は山下啓次郎によるもの(孫はジャズピアニストの山下洋輔)、煉瓦造りの美しい「外塀、正門(表門)」が特徴。内部の建物もその大半が100年以上にわたって使用されてきた「煉瓦建築」である。
老朽化により、2016年の廃庁(閉鎖)となったが、翌年2017年に建造物17棟・2基が国の重要文化財に指定された。
今後、建物は2025年3月オープンを目指しホテル(星野リゾート)や博物館として保存・活用される。また、旅行代理店クラブツーリズムでは見学ツアーを募集している。