第二四回 大東亜戦争割引国庫債券
昭和ガラクタノスタルジー「家のじゃまけモノ」

第二四回 大東亜戦争割引国庫債券
昭和ガラクタノスタルジー「家のじゃまけモノ」

天袋、家の掃除をしてみれば出るは出るは、あの日のお宝?
誰が行ったか知らないが「旅の土産のキーホルダー」
叱られて、取り上げられた「プラモデル」
勉強用、買って使わず「ヒーローノート」
誰が聴いたかビックスター「昭和歌謡のSP盤」
娯楽といえばプロ野球、知らぬ球団「バッヂ」をつけて草野球
あの頃、
捨てずに残したお宝も、今じゃ「家のじゃまけモノ」
 
 

「大東亜戦争割引国庫債券、五〇円券、一〇円券」と戦前の日章旗

戦前、戦中を乗り越えて令和に現れた我が家の「日章旗」

 昨日は八〇回目の終戦の日でした、長い歳月が過ぎています・・・。今回も前回に引き続き戦前・戦中の「家のじゃまけモノ」をご紹介いたします。

 前回の「帝国書院・改訂・帝国新地図」と共に直されていたシミだらけの「日章旗」と、今となればただの紙屑「大東亜戦争割引国庫債券」です。「日章旗」はじゃまけモノではございません、ただ、シミが凄くクリーニングしたところで汚れは落ちそうにありません。それに、ポールに結ぶヒモの部分が破れ欠落していました。でも、よくこれも残していたと感心いたします。

シミはあるが桐箱に入れられ大切に保存されていたためか、虫食いは全くないのです。

これぞ、じゃまけモノ。ヤフオクに出しても元の価値に遥か届かない

 そして、もう一つのじゃまけモノ、それは、「大東亜戦争割引国庫債券」。これは正真正銘の「家のじゃまけモノ」でございます(笑)。終戦の日を境に、ただのゴミ屑化した印刷物です。この「第十五回 大日本帝国政府 大東亜戦争割引国庫債券 五拾圓」は終戦の一年前、昭和一九年発行の国債です。戦時中、政府が資金調達のため国民に売り出したものなのです、翌年に敗戦を迎へ満期の昭和二九年を待たずに紙屑化いたしました。当時の五〇円の価値は幾らだったのだろうか・・・。

表・第十五回 大日本帝国政府 大東亜戦争割引国庫債券 五拾圓 昭和一九年発行
挿絵には軍艦と艦上機、戦車が描かれています。
裏・紋様と数字のみのシンプルなデザイン

 もう一枚の「特一号 大日本帝国政府 大東亜戦争割引国庫債券 拾圓」は、昭和一七年に発行されている。債券の向かって左上には「シンガポール陥落記念」と印字されています、シンガポール陥落を陥落しても戦争遂行するため戦費調達が必要だったんでしょうか。

 両債券は「ポツダム宣言」を受諾した昭和二〇年八月一五日をもちまして紙屑となったのです。「大東亜戦争割引国庫債券 五拾圓」は昭和二九年満期で、「拾圓」の方は昭和二七年満期。当時、父は満期なり幾ばくかの配当を得られると思っていたのでしょうか・・・。

表・特一号 大日本帝国政府 大東亜戦争割引国庫債券 拾圓 昭和一七年発行
挿絵は五拾圓と同じ
裏・やはり五拾圓と同じくシンプルなデザイン

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