第一二回  トッポ・ジージョのアルマイトお弁当箱
昭和ガラクタノスタルジー「家のじゃまけモノ」

天袋、家の掃除をしてみれば出るは出るは、あの日のお宝?
誰が行ったか知らないが「旅の土産のキーホルダー」
叱られて、取り上げられた「プラモデル」
勉強用、買って使わず「ヒーローノート」
誰が聴いたかビックスター「昭和歌謡のSP盤」
娯楽といえばプロ野球、知らぬ球団「バッヂ」をつけて草野球
あの頃、
捨てずに残したお宝も、今じゃ「家のじゃまけモノ」

トッポ・ジージョのアルマイトお弁当箱

幼少時代の遠足は、お下がりのお弁当箱だった。

 「トッポ・ジージョ」! 懐かしい! イタリア・ミラノ生まれのネズミの男の子「トッポ・ジージョ」が主人公、テレビでは1966~68年、1978年からは『ママとあそぼう!ピンポンパン』の1コーナーとして「人形劇」で放映していた。覚えてますか(笑)?

 このお弁当箱を見つけたのが、なんと正月用の重箱の中からなのです。嵩張る箱物は、やはり嵩張る箱物の中に仕舞う、昭和世代・生活の知恵というのでしょうかね。そして、このキャラ、男の子が好むとは考え難い・・・。私は男の子だったので(今も男ですが)。記憶を辿ってみれば、この「お弁当箱」は親戚のお姉ちゃんが使っていたモノ、そのお下がりが私に巡ってきたのです。ここにも昭和的な匂いがします、今考えれば昭和のSDG,sですよね。

蓋に描かれている「トッポ・ジージョ」の横に居るキャラは何なんだろうか、覚えがない。

アルマイトの蓋を開けば、小さな「おかず箱」が付いている。約8(ご飯)対2(おかず)の割合、お米さえあれば生きられる! 日本的な考え方だ。

せっかく見つけたので、当時、母が作ってくれた遠足定番弁当を再現(おかずの割合は多くなってしまったけど)してみた。内容は「味のりを巻いた卵焼き」「赤ウインナー(当時はタコにはしていない)」「ほうれん草のお浸し」これが我が家定番・不動のおかず。たまに「赤ウインナー」が「赤ミミハム」に変わることもあった。実食すれば、色々な懐かしさが込み上げてくる。

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