旅する写真家 吉村和敏 3

第三回 スペシャルインタビュー企画〈後編〉

吉村和敏

吉村 向こうで大学に進もうとして、聴講生で入ったんだけど、全然ついていけなかった。難しすぎて。お金払ったんだけど、三ヶ月で辞めちゃった(苦笑)。
それから、写真をポツリポツリと撮ったり、ツアーガイドなどをしながら暮らしていた。小型アーガイドなどをしながら暮らしていた。小型バスの免許も取った。新婚旅行のガイドとかやったよ(笑)。で、まる1年いて仕事が無くて帰ってきた。

編集 永住権とるために他の方法はなかったの?

吉村 ツアー会社に就職すれば取れたんだけど、写真を捨てられなかった。
その時の仲間や先輩たちに「カズくん、日本に帰ったら」とみんなに言われていて、それで帰ったんですよ。

編集 そんな挫折があったんだね、知らなかったよ。
 

吉村和敏 ゲストリビングMu

天候が回復した、さすがは南紀白浜。お宿の「ゲストリビングMu」さんに着くなりYouTube撮影。
 

吉村和敏 ゲストリビングMu

ロビーで「あぁ、つかれた」そりゃそうだろう。

吉村 帰国して、東京でアパート借りて、カナダの写真もあるていど売れたけど、なぜか悶々として過ごしていたね。
それでね、二七歳の時に始めてヨーロッパ・北欧に旅に出たの、ノルウェーに。

編集 それも仕事で?

吉村 あるツアー会社がポジフィルムを無くしてって困っていて、「吉村さん、旅行がてら北欧にいかない」て言われて、「それでいいですよ」て感じで行ったの。

編集 そこから、ヨーロッパに繋がっていくんだ。

吉村 それで、ヨーロッパに興味がわき、次にヨーロッパへ行ったのが三二から三三歳くらいかな。ドイツ、オーストリア、フランス、イタリアを廻ったの、その時に「フランスの最も美しい村」を見つけたの。
このヨーロッパ旅行は完全にオフで行っていて、ここではただ風景を撮ってもダメだなと思って廻っていた。

編集 へぇ~、その時に既に「美しい村」の認定があったんだ、今から二〇年ほど前に?

吉村 確か、一九八四年くらいには認定している、古くからしているよ。
でも、日本人は誰も知らなかったから、これは「テーマ」になる! と思った。それで、三五歳から四半年をかけて撮り続けて(当時、一五〇村)本にしたんだ。

「フランスの美しい村」全踏破の旅
美しい村シリーズの 記念すべき一作目 『「フランスの美しい村」全踏破の旅』

編集 その本が『「フランスの美しい村」全踏破の旅』だね、よいしょなしに(笑)いい本だよ。あの本で、旅行会社のフランスツアーコンテンツが広がった。
そうして今も「美しい村」シリーズに続いていっている。イタリア、ベルギー、スペインと次の「美しい村」シリーズのプロジェクトは進んでいるの?

吉村 スイス。すでに「美しい村」の会長とやり取りが終わっていて、でもコロナで行けないから・・・
来年から撮影がスタートできればいいんだけど。その次も決めているんだ(笑)、ポルトガル。そしてレバノン。その後は可能ならばロシア、中国(笑)。

編集 おじさんは、くじけないね(笑)! 日本は?
 

吉村和敏 ゲストリビングMu
ゲストリビングMu

くじけない、おじさんは部屋でも仕事?のメールをチェック(笑)。
よく働く。部屋からの眺望、海が直ぐ近くだ。

吉村 ・・・・・(変な沈黙後)色々と一番難しいかも・・・・。 (二人大笑)

編集 じゃあ、こんなのは「写真家・吉村和敏が選ぶ、日本の美しい村」ていうのは。僕から見たら、君が一番適任者だけどね(笑)。

吉村 日本って世界に比べると、「単体の美しさ」はあるんだけど、風景として括った時の難しさがある。
ヨーロッパの村にはまとまった美しさ(集合体での)がある。それに比べ、現在の日本にはそれが少なくなったのかな。きっと昔は白川郷のように、どこも美しかったはずなのに・・・。

編集 この話しを掘り下げたら、深みに入りそうだから(笑)、話しを締めよう。
吉村くんにとって今現在の「旅」てなに?

吉村 「旅」って人生を決める切っ掛けであって「本当に何か作り出したいとか」、いいものを作り出すためには、その場所に魂を売ることなんだ。判りやすくいえば「住む」、住まなくちゃいけない。
例えば、僕が清里でいいものを提供していこうと思えば、清里に住まなくちゃダメなんだよね。僕のように通いじゃダメなんだ。それをどこに自分の魂を売るかを見つけるのが「旅」だと思う
優れたものを作るということは「人との繋がり」が大切なんですよ、コミュニティみたいなものとの心の交流が、それが出来ない。ちょくちょく行っていても。一生暮らさなくではダメかな。だから、「魂の売り場所を探している旅」かな。
今、僕自身が結局弱いなと思うのは、まだ「旅人」だからなんだよね。

清里フォトギャラリー

リアル店舗としては残念ながらクローズした清里のギャラリー。
でも、今でも現地で彼の作品は買えます。もちろん、通販でも。
 

編集 五〇歳越えて、まだ悩みもがくことはいいことだよ(笑)。まだ、しばらくは「旅」が続きそうだね。
じゃあ、最後に「ソノひびヨリ(同人達に)」一言、お願いします!

吉村 面白い試みだと思う、色んな角度からのそれぞれの「旅」があって。
それぞの、好きなこと突き詰めて、それを継続していけばいい。悩み考えながらね(笑)。

編集 今回は長い長い時間「ありがとうございます」、
さぁYouTube撮影手伝うよ(笑)。
<余談 彼はユーチューバーを目指し、吉村和敏チャンネルを運営しているのでご覧頂ければ幸いです。>

吉村和敏
吉村和敏

翌日も朝から白良浜におりて、ユーチューバ吉村だ。
 

吉村和敏

羽田から南紀白浜空港に飛んで来た飛行機を、すかさず撮影(笑)。
この模様も吉村チャンネルで公開されています。是非、ご覧ください。
 

吉村和敏

YouTube素材を撮影終了後、次の目的地・三重県の津市まで向かう吉村氏。
やはり、旅人だ! がんばれ「旅する写真家」。
後日談・昼前に南紀白浜を出発したが、津市に着いたのが夕方18時前だったそうだ。
「紀伊半島を舐めてました」吉村談(笑)。
 

吉村和敏 ゲストリビングMu

ゲストリビングMuのサイン前で記念撮影。「ソノひびヨリ」を非常に気に入ってくれた。
表紙の色合いや、中面の設え、そしてそれぞれの記事をお世辞でも嬉しいよ、同人たちの励みになります。
本当にありがとう! 友よ。

ゲストリビングMu

 
白良浜

 
 
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