五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
河内磯長原陵(用明天皇陵)
三一 代/用明(ようめい)天皇陵
和風諡号/橘豊日天皇 たちばなのとよひのすめらみこと
在位年/西暦五八五~五八七
陵形/方丘
皇居/磐余池辺雙槻宮(奈良県桜井市)
所在地 河内磯長原陵 大阪府南河内郡太子町大字春日
最寄駅 近鉄長野線「喜志」から、金剛バス「春日口」下車。徒歩約五分。
蘇我稲目の孫でもある用明天皇は、崇仏派で王朝において仏教を公認したが、即位2年足らずで崩御した。
なにか、きな臭さを感じる。また、息子の一人に聖徳太子がいる。御陵の墳丘は3段築成と考えられ、高さ一〇mで一辺約六〇mの方墳である。墳丘の周りに空壕(幅七m)が巡らされていて、古墳全長は東西一〇〇m、南北九〇mにもなる。近くに聖徳太子ゆかりの「叡福寺」が徒歩約一〇分にある、せっかくなので親子巡りは如何だろうか。
磐余池辺雙槻宮(奈良県桜井市)