晩秋の日は傾くのが早い。そろそろ、名残惜しいがここを後にする。帰りもとさ電に乗車して、幼少時代の竜馬さんが遊んだ鏡川沿いを歩くため『梅の辻電停』で下車した。河川敷を歩いていると、自生している秋桜が夕日に照らされて輝いている、河川敷に腰を下ろしてみたが「うぅ~ 小腹が減っちょら!」。バカは天神大橋を渡り一直線、『ひろめ市場』に向かい大好物の『鰹の塩タタキ』を頬張った、旨い旨い(悦)。
ここ『ひろめ市場』は高知市中心部の帯屋町にある、郷土料理をはじめとする和洋中と、様々な飲食店が約40軒もある「呑んべのパラダイス」なのだ。広いイートインスペースがあり、好きな店で買った肴と酒をその場で頂くのですな(笑)。地元の人も多く、昼間から呑んでも罪悪感がない「大人のフードコート」だ。
翌日は火曜日、竜馬さんの生家近く、毎週開かれている『火曜市』を素見しに行った。有名なのは、高知城下大手筋の『日曜市』だが、ワシはこちらの方が生活臭があり好きなのだ。この『市』は、江戸時代からの住宅街に残る水路の上に沿って開かれる露天市だ。今も昔の雰囲気が残っている。
なんと言っても面白いのが営業時間だ「日の出から日没まで」、この自由さが南国土佐らしくていい! 旬の野菜や乾物、総菜、手作り草餅なんでも来いのバラエティ、その上お値段は良心的な価格。どちらかと言えば、観光客より地元民のためのお店が立ち並ぶ「土佐の台所」なのだ。
素見しに時間を取りすぎてしまった(笑)、帰りの時間もあるが、ここから高知城に歩いて行くことにした。
高知城は江戸時代の天守が現存している城のひとつで、天守や追手門などが重要文
化財に指定されている。
城の内部には、城の歴史や古式捕鯨などの展示があり、それを見ながら天守へ昇ると、そこからは高知の街並みを360°眺めることができ、城主・山内容堂公になったかのような気分になる。この眺めを肴に、容堂公のように一献したくなるが、それは無理なのでそそくさと天守を下りた(笑)。
せっかくなので城内の公園を散策。秋の時期には、『自由の広場』近くの銀杏の黄葉がみごとだ。日の光にあたった葉は輝き、足元には黄金の絨毯が敷きつめられている。お城のライトアップまで居たいけど、そろそろ時間だ、バス乗り場へ急ごう。
バスに乗り込む、これで今回の旅も終わりだ。旅の終わりにはいつも現実に引き戻され(苦笑)、明日からの仕事を思うとなんとなく気も焦る。
シートにゆったり座り直して目を閉じた、「雨が降ってきたからって走ることはない。走ったって、先も雨だ。」ですよね、竜馬さん(笑)。
梅の辻電停
ひろめ市場ルート
関連サイト紹介
ひろめ市場
火曜市