五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
大内山陵(宇多天皇陵)
五九代/宇多(うだ)天皇陵
諱/定省 さだみ
在位年/西暦八八七~八九七
陵形/方丘
皇居/平安京(京都市上京区)※五〇〜八〇代まで同宮
所在地 大内山陵 京都府京都市右京区御室住吉山町
最寄駅 京福電鉄「御室仁和寺」から、参道入口を住吉山・東谷へ、約1,5km・徒歩約30分。
宇多天皇は、58代光孝天皇の第七皇子ながら臣下に降り、その後、皇籍に戻って21歳で天皇に即位したという珍しい経歴を持っている。その後、31歳で皇太子・敦仁親王に譲位して自身は太上天皇となる。また、33歳で出家し初めての法皇にもなった天皇。
この御陵へ行くには京福電鉄・御室仁和寺駅を下車「仁和寺」を目指す。仁和寺の東側の道を北に進む、すぐに京都府立聾学校がある。そこから1本道で約700m進めば、ヘアピンカーブがあり、2つめのカーブの部分に参道入口がある。
大内山陵
仁和寺
平安京右京三坊北辺並一条跡
平安京右京三坊北辺並一条跡