ソノひびヨリ 第一話 南紀白浜〈後編〉

和歌山県・南紀白浜 海と夕日で無の境地

金刀比羅神社

見晴らしが 良い「金刀比羅神社」の奥にある吾妻屋
 
 

 二日目、快晴!「日々の行いだな、このまま夕方まで持ってくれ」と願い、共用キッチンで無料のフリーフード(コーヒー、パン、玉子)を調理する、偉そうに言っているが、パンを焼き、スクランブルエッグ作っただけだ。腹を満たし向かったのが、『町立まちかどギャラリーしらすな』。ここで、電動自転車を借り、お気に入りのローカル スポットへ向かった。
 道のりは約七キロのアップダウン多し! さすがに堪えるが、昨夜の酒を抜くにはちょうどいい。空港を過ぎ、安久川を渡り、最後の心臓破りの上り坂! 「あぁ~、ビールが呑みたい!」アル中中年男は汗をかき、坂を昇ってゆくのだ。昇り切ると、絶景スポットがある『金刀比羅神社』到着。本殿を過ぎ、そのまま真っ直ぐに海の方へ向かえば、一八〇度完全無欠の水平線、太平洋のパノラマが目に飛び込む。展望吾妻屋があるので、お弁当を持ってくるのもお勧めだ、トイレもあるから安心安心。 
 一時間ほど海を眺めて、名残惜しいが『金刀比羅神社』にお参りし、もう一つの秘境中の秘境『対の島』へと向かう。昇った坂を下り、富田川、高瀬川を越へ四キロ程の距離。こちらの道は、比較的平坦で楽に走れる。
高瀬川の河口からは、奇岩『カラス岩』が見える(本当にカラスなのだ)、カラスと言えば『熊野神社』これもパワスポの一つだろうか。ここを過ぎれば、もう『対の島』近くだ。『対の島』は愛称で、よく似た二つの岩が並んでることで、そう呼ばれている。本当は『メズロ島』というらしい。
 ここは不思議な場所だ。神社を祀っていても、おかしくない場所なのに、全く信仰の形跡がない。ただ、静寂に包まれた自然の風景があるだけなのだ。時間があれば、訪れて頂きたい超オススメの場所。
 気が付けば一五時を廻っていた、そろそろ『円月島』に向かう時間がきた。青空が広がり、安定したお天気だ。ワシはバッテリー容量の少なくなった、電チャリに股がり、来た道を戻った(苦笑)。 
 もし二月に、新型コロナが落ち着いているなら、是非、「ポッカリ夕日」を見て欲しい。きっと、何かを感じられる「そのひびより」になるから。
 
 
 

南紀白浜 カラス岩

珍スポット・パワスポ? 通称「カラス岩」 ご利益があるのか?
 
 

南紀白浜 対の島

南紀白浜の秘境中の秘境「対の島」
 
 

円月島

「春分の日」と「秋分の日」の前後数日間にしか見られない「円月島」の特別な夕日だ
 
 

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