ソノひびヨリ 第一話 南紀白浜〈前編〉

和歌山県・南紀白浜 海と夕日で無の境地

ゲストリビングMu

Muさんからの眺望、白良浜が美しい

 年末押し迫る中、急遽、一話目を差し替えることにした。世の中が、余りにも新型コロナパニックで右往左往しているので、ご利益がありそうな『パワー?』がある場所を紹介しよう。記念すべき発刊第一話だと言うのに・・・いやはや。

 この旅の切っ掛けは、昨年まだ新型コロナが日本に蔓延する前、テレビのパワースポット紹介番組をうすらバカ的「ボ~ッ」と眺めていた。その番組内で紹介されたのは、和歌山県南紀白浜にある名勝『円月島』。ただの『円月島』紹介ではなく、春分と秋分の前後数日だけ、円月島の穴に夕日がスッポリ沈む絶景パワスポ紹介として取りあげられたのだ。学生時代から南紀白浜には、何度も行っているが見たことがない! 即座に「あっ、ナマで見たい」と思い、直情的バカなワシは旅の用意をしだした。

 ここで、南紀白浜のことをちょいと紹介しておこう。ここは和歌山県の南岸にあるリゾートタウンで、日本三古湯に数えられる温泉と白砂の美しいビーチで知られている。でも、やはり一番有名なのは日本一の頭数を(現在六頭)誇る『アドベンチャーワールド』のジャイアント・パンダだろう。首都圏からのアクセスも良く、成田空港から南紀白浜空港には一日三便が就航している。所要時間は七五分、大阪からだとJR西日本くろしお号で約二時間、首都圏からのアクセスの良さが分かるだろう! だから、多くの芸能人も家族(お忍び?)で来ているみたいだ(噂だがなぁ・笑)。ただ、南紀白浜の魅力はこれだけじゃない、ワシの好きなローカルスポットや旅慣れた人達に便利な宿も書いておくことにする。

 大阪天王寺より約二時間、列車にゆられ白浜駅着、路線バスに乗り約一五分で白浜温泉の中心地近くの『まぶ湯』バス停に到着。ここを降りれば、お世話になる宿に着いたも同じだ。その宿は、一昨年春にオープンした『ゲストリビングMu(ムゥ)』だ、この一年,よくお世話になっている。
 なぜ、この宿を気に入ったかと言えば、白良浜横の高台に建つ立地もさることながら、コンドミニアム全室に『キッチン』完備、低層階のドミトリーでも『共用ダイニング・キッチン』を利用できるからだ。この辺りで泊まれば、一泊二食付きで少し値が張る(安い所もあるが)、そのうえ、時間にも縛られる。好きな物を好きなだけ喰いたい、時間にも縛られたくない、得手勝手我儘野郎なワシには「とても、ありがたいお宿」なのだ。
この日も行きつけの魚屋さんで、大好物の初カツオを山ほど買ってバカ喰いをした。もし、家族で泊まるなら2LDKのコンドミニアム室を勧める、一室貸で5名までなら固定料金だから。そして、ワシのような旅好き・旅慣れした者なら、ドミトリーがリーズナブルで長期滞在もできる。

 何か、宿の回し者の様な話しになったが、決してそうではないぞ~。話しを『円月島』のスッポリ夕日に戻そう、到着一日目は、あいにくの曇りで残念無念・・・、早めの酒盛りを始めた。酒の肴はカツオと波音と漁火、オーシャンビューの共用ダイニングでのんびりと、漆黒の海を眺めて呑んでいる。そろそろ寝るかと思い外を見た、少しだが、星の煌めきが目に入った。

南紀白浜アドベンチャーワールド

南紀白浜アドベンチャーワールドのゲート
 
 

ゲストリビングMu

白良浜の前の高台に建つお宿「ゲストリビングMu」
 
 

ゲストリビングMu

近くの魚屋で鰹を購入、お宿のキッチンで調理
 
 

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