第三一話 沖縄県
西表島『真冬の南国は曇天続き・・・』 前編  

ソノひびヨリ

2012年 2月20~27日 

西表島の対岸、曇天の鳩間島「いとま浜ターミナル(鳩間港)」
1日目・初日 関西出発時には晴れ、八重山上空より天気は崩れ気味

 南の島のイメージといえば、青い空、エメラルド色に染まる海、極彩色の動植物のイメージがあると思うのですが・・・。いえいえ、南の島といえど雨季や寒い~冬があるのです(笑)。そんな季節の島を「一度、来てみたら。2月には島内最大のイベント『やまねこマラソン』も開催される。」と、島の諸先輩から言われたことがきっかけで「一度行ってみよう!」と思い旅立ったのです~。

過去に参加した「やまねこマラソン」の風景

 その上、この時期の沖縄方面の航空チケットは、比較的に安いのでリーズナブルに八重山を旅することができます。八重山ヘビーユーザーなら「違う南の島の顔を見たい」と思っている人も多いでしょう! そんな方の参考になればと思い、今回は書いてみました。曇天の南の島を満喫してください(笑)。

関西国際空港を飛び立ち四国上空、晴れ!
乗り継ぎの那覇では薄曇り。

 本州は全国的に春を感じさす晴天! 四国、九州の上空を過ぎ沖縄本島へ到着、乗り継ぎに少々時間があるので、沖縄そばを食べ空模様を確認。沖縄本島は薄曇りと言えど、青空が時折見えまずまずの天気。ここから石垣までのフライト時間は約1時間、距離にして約470km。この天気なら「諸先輩たちから聞いた話とは違うだろうな」と思い石垣便に搭乗した。

 飛び立って間も無く水平飛行に入ると、機長よりのお知らせが「この先、低気圧に入るので機体が揺れますが、航行に支障はございません」と「シートベルトは外さずに御着席ください」・・・。アナウンスが終わるや否や厚い雲の中に突入、宮古島手前、上空から大きな揺れが襲ってきた~~。窓の外では閃光が走る! おぉ、これは本当に天候が悪いんだと実感していくのでした。

石垣空港に到着、厚い厚い雲が空を覆っている。
離島桟橋も雨は降っていないが、いつ降ってもおかしくない状況。

 石垣空港に着陸態勢に入る、分厚い雲を突っ切り左右に揺れながら無事着陸。窓から見る空は、いつ降ってもおかしくない空模様。海の荒れ模様が気になる、離島行きの船は大丈夫なのだろうか? 少し不安になり急いで離島桟橋ターミナルに向かうバスに乗った。

 離島桟橋から西表島へは「東の玄関口の大原港行」と「西の玄関・上原行」がある、冬の季節は海が荒れるのでほぼ「上原行」は欠航している。上原に向かう方には、船会社が大原よりバス送迎があるのでご安心してください!

 船に揺られること約45分、大原港に到着。港からほど近い、便利な東部地区の定宿「民宿・池田屋」さんで荷を解いた。到着時には薄日が射しているが、夕方からは雨の予報だ。

 昼食を買いに行こうか、どうするか部屋でゴロゴロ悩んでいると、大女将のオバーが「お昼ご飯食べる?」と聞きにきてくれた~。外は曇り空、出かける気分にもなれず、ありがたくいただきました。初めて「池田屋」さんに宿泊した時から、オバーはいつも何かと気にかけてくれている。ある時は、お昼に「おにぎり」を持たせてくれたり、ある時は「餅(手作り)」を持たせてくれたりと。本当にお世話になっていた、そんなオバーも鬼籍に入っている・・・(寂しい)。

 <現在の「民宿・池田屋」さんは、大阪からオバーの孫さん大吾くん一家が帰ってきて民宿を手伝っています。>

大原港のすぐ近くの「民宿・池田屋」さん。空には鉛色の雲。
オバーの「ジューシー」と庭で摘んだ「ニガナの白あえ」。
シークワーサーの果汁を絞り食べる、「ニガナの白あえ」は美味しい~~、また食べたいね。
2日目・西表島大原 朝から曇り、予報は「雨」!

 雨予報なので朝食後、とりあえず今日も部屋でゴロゴロ。昼前には、降ったり止んだりの雨、近くの玉盛スーパーへ昼食を買いに行くだけの怠惰な日中を過ごした。午後3時ごろ、「池田屋」の大将・守兄(オバーの息子で大吾くんの父)が「夜のおかず、釣りに行くか~?」となかば強引に釣竿を渡され(笑)、小雨の中、歩いて5分の港横の護岸から糸を垂らした。程なく、晩ごはんに丁度良いサイズのチヌが人数分釣れて「釣り終了~」。1時間弱で部屋に戻った。

 夕食時に、雨は本降りとなっていった。激しい雨音を聴きながら、守兄と夜更けまで酒盛りを楽しみ、この日は終わっていった。明日は西部の上原に移動をして、西表島の沖に浮かぶ鳩間島へ向かう。

この日の釣果、チヌ3匹。板前の守兄が調理し、晩ごはんのおかずになったチヌ。
御馳走様です。
3日目・鳩間島 曇りのち、一瞬晴れ、その後ずっ~と曇り。

 翌朝、朝食後「池田屋」さんから歩いて5分のバス停から、路線バスに乗り上原へ向かった。空模様は曇天、ただ向かう鳩間島は、西表島から5km離れている沖合なので、こちらが大雨でも晴れていることが多い! なんだか青空が既に恋しいので(笑)、ほのかな期待をして上原から「デンサー・保兄」の船で鳩間島に渡った。

 船で約15分、「いとま浜ターミナル」に到着。思った通りだ、西の空の切れ目から青空がのぞいている~。この青空が、この旅最初で最後の青空になることも知らず・・・。

鳩間島「いとま浜ターミナル」
定宿の「ペンション・マイトウゼ」のコテージ

 鳩間島では、基本「何もしない、ゆっくりと贅沢な時間を過ごす」をテーマに、西表に来たら必ず来島している島なのです。だが、この晴れ間を見れば「島内一周に出かけねば」とやる気満々で見知ったる一本道を歩く~。

 定宿「マイトウゼ」の母家を起点に「いとま浜ターミナル」と島を時計回りに行くことにした。「いとま浜ターミナル」から8分ほどの「屋良浜」に到着、西の空には小さいながらも青空が見えている。そこから10分の「武士家」に着く頃には青空は雲に埋め尽くされていた・・・。

「屋良浜」、少し見える青空が嬉しい。
遺跡?の「武士家」跡。ヤギもこの天気が憂鬱そうだな・・・。

 島内一周道の半分あたりで、いよいよ空模様が怪しくなってきた。道を過ぎるヤギにも気を止めず母家まで急いだ。母屋前の「前浜」から西表・上原を見れば雨で霞んでいる、こちらに雨が来るのも時間の問題だ・・・。だがここは「酒の島(笑)」、酒盛りが始まれば雨など関係ない~~! また、しこたま呑んで1日が終わる。

<後編に続く>

 
 

島内一周道を横切る、野良ヤギ。
「前浜」から西表島・上原の眺望。
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