五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
押坂内陵(舒明天皇陵)
三四代/舒明(じょめい)天皇陵
和風諡号/息長足日廣額天皇 おきながたらしひひろぬかのすめらみこと
在位年/西暦六二九~六四一
陵形/上円下方
皇居/飛鳥岡本宮(奈良県高市郡) 田中宮(奈良県橿原市)
所在地 押坂内陵 奈良県桜井市大字忍阪
最寄駅 近鉄大阪線・JR桜井線「桜井」より奈良交通バス「忍坂」下車、徒歩約五分。
舒明天皇は蘇我氏の後ろ盾を得て即位したといわれ、遣唐使を初めて送り、百済や新羅からも使節団が訪れるなど大陸との交流を行なった。
御陵の形状として宮内庁は「上円下方」としているが、現実には台形状の方形壇の上に八角形の墳丘をのせるという、「上八角下方墳」ともいうべき姿をしているらしい。石室には二つの石棺が収められ舒明天皇と母親の糠手姫皇女のものといわれている。
飛鳥岡本宮(奈良県高市郡)
田中宮(奈良県橿原市)