mofmof推し歩き 第二話 タンタン〈前編〉

ありがとうタンタン 神戸市立王子動物園編

文・写真 やまんなかタヌキ

タンタン

タンタン(旦旦)メス・24歳
 

神戸のパンダ『タンタン』が中国に返還

 タンタン(旦旦)が中国に帰ってしまう! 衝撃のニュースが流れたのは、コロナ禍の2020年5月だった。神戸市が、市立王子動物園で飼育している唯一のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦、雌24歳)」を貸与契約の期限を迎えるのに伴い、中国に返還すると発表したのだ。
 阪神大震災からの復興を願って2000年に中国からやって来て、20年もの間神戸で暮らし、人々を癒し続けてきたタンタンが、生まれ故郷に戻ることになったのだ。
 何で今頃? 世界中がコロナで大変だし、タンタンはすっかり神戸の暮らしに馴染んでいて、飼育員さんとの絆もできあがっている。しかもタンタンにとって晩年期やん!
 今さら中国に返すなんてやめて~!!
 と、勝手な思い込みでタンタンを哀れんだ。
 パンダが中国から期限付きの貸与契約となっている事は、最近よく耳にするので知ってはいたが、タンタンのように年老いたパンダが返還されることはないと思っていたから、驚きだった。人間でいうと70歳を超えているのだ。

神戸市立王子動物園

神戸市立王子動物園
 

ひたすら可愛いパンダ

 初めてパンダを見たのは中学生の頃。千葉に住む叔母を訪ねて、姉と二人で東京まで子供だけで行くという、ちょっとした冒険旅行の時だった。当時パンダを見られるのは上野動物園だけで、ホァンホァンを見たときは、その丸っこい体と、垂れ目で笑ったような顔、見たことの無い白黒の毛がなんとも可愛くて、興奮したことを覚えている。それ以来、私の中でパンダは「カワイイ」を象徴する動物のひとつとなった。
 パンダがひたすら可愛いくて、人に愛されるのは、ベビースキーマ(赤ちゃんと共通する特徴いろいろです)は勿論だけど、やっぱり絶妙なバランスの白黒の毛! 何故に耳と目のまわり、背中から腕(前足や!)、足だけが黒いん? これだけでも反則的に可愛過ぎる! 加えて、いつものんびりマイペース。ゴロゴロしてゆる~い感じのパンダ時間を流し続けてくれる姿には、一種の憧れみたいなものを感じる。動物の原点でもある「食べて、寝る、遊ぶ」を体現しているのが良い。

タンタン

みんなの前までトコトコと歩いてきてくれる〜♬
 

タンタンのパン生

 話をタンタンに戻すと、タンタンに初めて会ったのは2003年だった。まだ子供? と思うような小さな体で、トコトコと歩く姿がとても可愛かった。
 関西のパンダは、和歌山県の白浜アドベンチャーワールドにしかいないと思っている方が少なくないと思うが、タンタンは阪神大震災の復興シンボルとして、震災から5年がたった2000年に、コウコウ(興興)という雄のパンダと一緒に中国から神戸市立王子動物園にやってきた。繁殖を期待され、何度か妊娠をしたけれど残念ながら赤ちゃんが元気に育つことはなく、雄のコウコウも急に亡くなるという、タンタンと飼育員さん、復興中の神戸にとってツライ出来事が多かった。
それでもタンタンは飼育員さんの愛情をいっぱい受けて、元気な姿で来園者を魅了し続け、この20年を神戸で過ごして来たのだ。

タンタン

目の前に!タンタン!!サービスカットだね。
 
 

神戸市立王子動物園

神戸市立王子動物園【公式】
神戸市立王子動物園は約130種800点の動物を展示し、ジャイアントパンダとコアラを一緒に見ることができる日本で唯一の動物園です。また動物園にはふれあい広場や遊園地、動物科学資料館なども併設しています。 家族旅行や日帰りの旅行のコースにいかがですか?神戸市にお越しの際は是非お越しください。
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