五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
高野陵(孝謙・称徳天皇陵)
四六代/孝謙(こうけん)天皇陵
四八代/称徳(しょうとく)天皇陵
和風諡号/高野姫天皇 たかぬのすめらみこと
在位年/西暦七四九~七五八(孝謙) 西暦七六四~七七〇(称徳)
陵形/前方後円
皇居/平城京(奈良県奈良市)※四三代元明天皇と同宮 由義宮・称徳時代(大阪府八尾市)
深日行宮・称徳時代(大阪府泉南郡)
所在地/高野陵 奈良県・山陵町
最寄駅/近鉄奈良線「大和西大寺」より徒歩約11分
二度即位し「西大寺」の創建者としても知られる女帝「孝謙・称徳天皇」。聖武天皇の皇女であり、歴代六人目の女性天皇、天武系の天皇としては最後の天皇になる。
その御陵は「平城宮跡」からほど近い、「佐紀盾列古墳群」の古墳の一つとしてある。「大和西大寺駅」前は商業地域で、その雑踏を抜けると一転し、のどかな田園風景が広がる。市街地と農村部の境目に位置している。
この御陵の鳥居の向きがめずらしく、奈良市内の多く古墳は「南向き」に対し「西向き」となっている、午後になると西日が差し古墳全体を照らし美しく見えます。
由義宮
深日行宮