五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
柏原陵(桓武天皇陵)
五〇代/桓武(かんむ)天皇陵
和風諡号/日本根子皇統弥照尊 やまとねこすめろぎいやてりのみこと
在位年/西暦七八一~八〇六
陵形/円丘
皇居/長岡宮(京都府向日市) 平安京(京都市上京区)
所在地 柏原陵 京都市伏見区桃山町永井久太郎
最寄駅 京阪本線「丹波橋」、近鉄京都線「近鉄丹波橋」から、徒歩約15分。
平安京遷都と蝦夷討伐で有名な桓武天皇。父は光仁天皇、母は高野新笠。渡来系氏族の母を持つ「山部親王」の天皇への即位には、多くの反対があったが、時の実力者であった藤原百川らの後押で皇太子となり、天応元年(781年)、45歳で天皇に即位した。
この御陵の姿は現在「円丘」だが、当時の御陵の大きさは、仁徳陵の「東西八町、南北八町」よりはるかに凌ぐ大きさで、東西11町(1200m)、南北11町、東北に2つの峰、谷をもつ陵墓だったと伝わっている。また、『延喜式』には「永世不除の近陵」として、古代から中世前期にかけて朝廷の厚い崇敬を集めていた。
長岡宮
平安京
平安京
佐々木酒造
将軍塚