五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
円宗寺陵(後三條天皇陵)
七一代/後三條(ごさんじょう)天皇陵
諱/尊仁 たかひと
在位年/西暦一〇六八~一〇七二
陵形/円丘
皇居/平安京(京都市上京区)※五〇〜八〇代まで同宮
所在地 円宗寺陵 京都府京都市右京区龍安寺朱山 龍安寺内
最寄駅 京福電鉄北野線「龍安寺」から、約1,2km・徒歩約13分。
七一代・後三条天皇は一二歳で皇太弟として立太子した、先帝の崩御まで二〇年以上も太子の座にあり、その長きの間に政や学問を学び、後の天皇親政へと繋がっていった。
即位後には、摂関家藤原氏に独占されていた要職に「大江匡房」や「源師房」らを登用するなどして、関白・藤原氏を抑えた。また「荘園整理令」の発布「延久宣旨枡」の制定などの新たな改革を進めた。
後三条天皇の冶政は、天皇親政による朝廷に「大きな影響力」を持つようになった。
平安神宮・天王塚(後三条天皇陵墓参考地)