mofmof推し歩きSpin-off デジタル版限定公開企画
やまんなかタヌキ監修 たびたびまたたび動物編集室

住 所 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
開園時刻 午前9時30分~午後5時(入園は午後4時まで)
5・9月の土・日・祝は午後6時まで(入園は午後5時まで)
敷地面積 11ヘクタール
休園日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休園日)
12月29~31日、1月1日
入園料 大人 500円
小・中学生 200円
駐車料 有料
・大阪メトロ 御堂筋線「恵美須町(2出口)」から徒歩約8分
・大阪メトロ 御堂筋線 堺筋線「動物園前(1出口)」から徒歩約9分
・JR「天王寺」、近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」より徒歩約8分

110周年を迎え、いろんなイベントや新展示場がリニューアル
天王寺動物園、110周年おめでとうございます! 今年は周年記念イベントが目白押しの2025年、そんな記念の年に胸をときめかせて久しぶりの訪問です。
まず、新世界ゲートを入って目につくのが、リニューアルする「チンパンジー舎」。名称も新たに「チンパンジーベース」として生まれ変わるようです~。この2月から随時、お引っ越しが始まっているようですね。オープンが待ち遠しいです。
イベントに関しては3月に、古紙ダンボールを素材とするダンボール造形アーティストの玉田多紀さんの動物作品展示など、随時SNSなどで情報を発信しています。見逃さないように要チェックですよ~。また、記念やお土産に嬉しい「サンリオキャラクターズとコラボした「天王寺動物園限定コラボフィギア」、「110周年オリジナルグッズ」も販売されています! これも要チェックです。

下・天王寺動物園ウオッチャーじゃなくても欲しい記念グッズ。

今回の来園の目的、その真相はシロクマ舎にある・笑
「アシカワーフ」を鑑賞中、後ろのシロクマ舎から「ドボ~ン~!」「ドボ~ン~!」と水に飛び込む音が聞こえてくる。気も焦りソワソワと、今回の目的「ホウちゃん」の元へ向かいます。なぜ、そんなに気が焦るのかというと、先日見たSNS投稿動画が原因なのです~。その動画で見たホウちゃんは、なんと真っ黒に見えたのです、「シロクマがクロクマへ」ですよ!! その真相を究明するために今回取材に来た訳なのです。さてさて、その真相は・・・(笑)。



んん~、水に浸かってないところは白い!?
なるほど、分かってきました黒くなる原因が、もちろん、素人の考察ですが。観察していると、ホウちゃんの体毛が(他のシロクマと比べて)短いんですよ、だから水に濡れると地肌の色が浮いてきているんです。だから水中から出てきて毛が乾きだせば、元の白色に戻るだけなのです。でも、冬なのに毛が短いって? 不思議ですよね・・・。遊びすぎで毛が擦り切れてしまったのでしょうか、まぁ、いいです、元気なホウちゃんの姿が見れて!

「わたちのオモチャ、誰にも渡さないです」と言わんばかりに(可愛い!)。



早く新しいシロクマ舎ができるといいね!
お婿さん不足のシロクマ界!?
先日、読売新聞(2月13日掲載記事)で「ホッキョクグマ春は遠く・伴侶探し難航」と衝撃的な記事を読みました。前に取材した徳島市「とくしま動物園」のシロクマ「ポロロ」の伴侶探しに生き詰まっているようです。その背景には、時代の変化によって海外からの受け入れが厳しいのと、国内ではオスよりメスが多い為なのです。その上、同じ親の遺伝子を持つ子たちが多く、近親交配を避けるため色々と考慮しているようです。

そんな話を編集部でしていると、ソノひびヨリ編集員のT君が「やまんなかさん、知ってますか? 今、北極圏ではホッキョクグマが増えてるみたいですよ。」と彼は語り出した。その話は、早稲田大学探検部OBで朝日新聞で働いていた極地探検家・角幡唯介さんの著書「極夜行前(文藝春秋2018年刊行)」に書かれていた。
そこには、グリーンランド・シオラパルク在住の「エスキモーになった日本人」で知られる大島育雄さん(日大山岳部OB・北極探検隊員)が『グリーンランドを統治するデンマーク自治政府により「イヌイット(極北に住む原住民)」にホッキョクグマ狩猟の頭数制限をしている為、グリーンランドとカナダ間のスミス海峡の北「ケーン海盆(氷結するのでイヌイットの猟場だった所)」にはホッキョクグマがウヨウヨいる。1970年代あたりは少なかったけど、近年、ノルウェーの遠征隊がスミス海峡の近くで1週間で5頭見たと言っていた。』と、編集員T君は語った。まだ、話したりなさそうなので、少し間を置いていたらT君は呟いた「ワシントン条約も大事だと思うけど、そろそろ白人主体のルールだけじゃダメなんじゃないですか・・・」。
う~ん、深い言葉を残して彼は編集部を後にした。
「地球温暖化で北極の氷の面積が減少したことで、生息域が狭まりここ近年で減少のスピードが高まって自然破壊の犠牲者と言われている。しかし、グリーンランド北部にかぎりホッキョクグマの生息頭数は確実に増えていると、地元民・イヌイットたちは語っている」
考えはそれぞれ違うのは当たり前だけれど、このまま一つのルールに縛り付けられると世界中の動物園から動物がいなくなってしまう、それだけは避けたいと思う今日この頃です。





