ソノひびヨリ
2025年 12月18日~21日

やはり民宿池田屋のご飯は凄い! 西表東部のマイホーム(笑)。
「忘勿石の碑」から宿に戻ると、4年前に大阪から西表に戻ってきた池田家・長男「若旦那(笑)大吾くん」が厨房に立っている。「大吾くん」は着実に次代のオーナーシェフとして池田屋を切り盛りしている様子が伺えた。久しぶりの再会なのに挨拶もせず、彼は『先にお客さんの食事を用意するから、もう少し待っていて~。焦る~時間がない~』と慌ただしく仕事に戻った。食堂に居て急かしてしまうのも何かと思い、今晩のお酒を「玉盛スーパー」まで買いに行くことにしました~。(尚、池田屋さんではドリンク類は持ち込みOKの良心的なお宿ですよ)

「玉盛スーパー」でゆっくりと島時間感覚で買い物を済ませ、そろそろと食堂へ直行! お腹の減りも限界です(笑)。先ほど居た、お客さんも食事を終えて部屋に戻っている。オーナーの守さんも食卓に付き、早々にオリオンビールで乾杯~! そうこうしてる間に、食卓には次々と大吾くんが料理を運んできてくれる。宿泊者の定番メニューから特別に守さんが本日釣ってきてくれた「刺身盛り」、冬場しか食べられない「カマイ(リュウキュウイノシシ)の刺身」。食べきれないほどのボリュームが食卓を彩る~、もちろんお味は最高! さすがは二代揃っての料理人だと感心しました!


下・地魚をタコスミで炊いた物でした、これ美味すぎです!

ワシワシ食べ、ぐびぐび呑み、わちゃわちゃ話し、宴もたけなわ、すると大吾くんがもう一品を持ってきた! なんと高級食材の「ノコギリガザミ」だった! この一品に時間が掛かったらしい、ガザミの身を外してほぐし、濃厚な蟹味噌と和え、クリームチーズを添えてクラッカーで頂く「ノコギリガザミのカナッペ」なのです!! さすがは大阪の有名店で働いていただけある、こんな垢抜けた料理を西表で食べられるとは思いもしなった。
一口食べると濃厚な蟹味噌とクリームチーズがよく合い島酒が進む、まだまだ序の口と大吾くんが着席して「乾杯~!」とやり直す(笑)。まだまだ続く、西表の長い夜が。



曇天ドライブは辛い、灰色の西表にギブアップ気味(苦笑)。
昨夜は遅くまで、よく食べよく呑んだのだが、何故だか西表にくると不思議と日の出前にパッチリと目が覚める(体にある野生が目覚めるのか?)。7時23分日の出前の時間に大原港に降りて空を眺める、いつまで経っても明るくならない・・・。少し明るくなると気がついた、東の空は鉛色の雲に覆われている。この空模様では、天気の回復の見込めない、昼には雨が降り出しそうだ。ため息をつき、部屋で移動の為に荷造りをはじめることにした・・・。

9時30分、池田屋さんで借りた車で、まず35キロ先の上原港を目指して行きます。(池田屋さんではレンタカーも借りることができます! 良心的なお値段で。) 西表島の法定速度はだいたい時速30~40キロ、30キロ先の上原港までの所要時間が約1時間かかります。野生動物、イリオモテヤマネコに注意して走ります!
本日の行程は、11時30分に旧上原港より「郵便船」で鳩間島に渡り「ペンション・マイトウゼ」泊、何もしないのんびりした1日にする予定(笑)。
ただ、上原で大変お世話になっている方との再会が待っていて、それが本日一番の最大のイベントなのです~。はやる心を抑え安全運転で西部・上原を目指した。



2013年撮影。
車は快調に走り10時20分には、待ち合わせの場所「旧上原港」まで5キロほどまできた、約束の時間まで1時間はある。時間を潰しがてら、上原集落唯一の「スーパー川満」で朝昼兼用の弁当を買って、上原港「デンサーターミナル」でいただくことにした。

上原には思い出が満載、無茶振りの思い出が!
弁当を食べ終わり、ターミナルの外に出て周囲を見渡すと、ひと気は立派で新しい建物が目に入った。待ち合わせ場所の「旧上原港」に立っている様だから、都合も良いので行くことにした。
建物の前に行くとそれは、2015年に落成した「ういばるデンサ会館(上原公民館)」だった。ここは思い出深いところで、11年前の2014年9月に「これから再会する方」から『カメラを持って着いてきて~!』と言われ、着いていけば・・・。なんと、上原公民館着工の「地鎮祭」を撮影してくれと頼まれたのです! 周りを見れば、当時の町長が居るし、カメラを持っている人の腕章には「八重山毎日」と書いてあるし・・・、突然の無茶振りをされた場所なのです(苦笑)。今となれば懐かしい思い出です!
立派な「ういばるデンサ会館」を眺めていると、やはり歳月を感じてしまいます。そう言えば、会館横の「デンサ広場」にも思い出があった。



その思い出といえば冬の西表、旧正月の日(2月)こと。やはり「これから再会する方」に呼ばれ「デンサ広場」に向かったのです。すると「デンサ広場」横のこんもりとした森の前にテントを建て、正面真ん中に御神酒を供え? 一門のみなさんが集まっていたのです(ほぼ、顔見知りですが)? 何が何か分からず、末席に着座を促されたのだけど、頭には「?」マークが点滅です。神聖な空気感を邪魔しないように、隣に座っていた顔見知りの方に聞けば『旧正月のお祝いよ~』と答えが返ってきた。そして正面の森は「御嶽」で、それも非常に珍しい個人所有の「御嶽」だったのです。


「あっ、なるほど」と状況が理解できて一安心も束の間、『はい、挨拶をしなさい』と、ここでも無茶振り! 何に対しての挨拶かわからず、旧正月のお祝いと聞いたので「あけましておめでとうございます」と言ってしまった。すると集まっている方達がポカンとした顔で私を眺め無言・・・、「やってしまった」と私が思った瞬間、皆が大爆笑。一瞬で神聖な空気感を吹き飛ばしてしまった(苦笑)。それをキッカケに場が和み、お重の料理をつつき島酒を呑む、静かだけど暖かいお祝いに参加させてもらった。


思い出の場所を散策している間に約束の時間がきた。郵便船を係留している場所に戻り待つと、旧港の駐車場に一台の車が入ってきた。これから渡る鳩間島まで船で運んでもらう郵便船の船長だ。そう、その人こそが無茶振り連発の方! 本日の最大のイベント、11年ぶりの再会なのです。


<その3に続く>

