ソノひびヨリ 第十二話〈後編〉
高知県 冬の南国土佐 竜馬にゆく

高知城
紅葉が美しい、秋の「高知城」

 晩秋の日は傾くのが早い。そろそろ、名残惜しいがここを後にする。帰りもとさ電に乗車して、幼少時代の竜馬さんが遊んだ鏡川沿いを歩くため『梅の辻電停』で下車した。河川敷を歩いていると、自生している秋桜が夕日に照らされて輝いている、河川敷に腰を下ろしてみたが「うぅ~ 小腹が減っちょら!」。バカは天神大橋を渡り一直線、『ひろめ市場』に向かい大好物の『鰹の塩タタキ』を頬張った、旨い旨い(悦)。

鏡川
とさ電『梅の辻電停』下車し鏡川へ。
鏡川
夕日に照らされる鏡川、竜馬さんも見ていたはずの風景。
明神丸・鰹の塩タタキ
『ひろめ市場』絶品のひとつ「明神丸・鰹の塩タタキ」。目の前で叩いてくれる、
塩タタキは是非、一度、食べて欲しい!!

 ここ『ひろめ市場』は高知市中心部の帯屋町にある、郷土料理をはじめとする和洋中と、様々な飲食店が約40軒もある「呑んべのパラダイス」なのだ。広いイートインスペースがあり、好きな店で買った肴と酒をその場で頂くのですな(笑)。地元の人も多く、昼間から呑んでも罪悪感がない「大人のフードコート」だ。

坂本龍馬誕生地
とさ電『上町1丁目駅』近くにある「坂本龍馬誕生地」のベンチ。

 翌日は火曜日、竜馬さんの生家近く、毎週開かれている『火曜市』を素見しに行った。有名なのは、高知城下大手筋の『日曜市』だが、ワシはこちらの方が生活臭があり好きなのだ。この『市』は、江戸時代からの住宅街に残る水路の上に沿って開かれる露天市だ。今も昔の雰囲気が残っている。

火曜市
火曜市
昔から変わらない姿の『火曜市』。食材から日用品まで色々と売っている、
手作りの「きなこ餡餅」は優しいお袋の味だよ。

 なんと言っても面白いのが営業時間だ「日の出から日没まで」、この自由さが南国土佐らしくていい! 旬の野菜や乾物、総菜、手作り草餅なんでも来いのバラエティ、その上お値段は良心的な価格。どちらかと言えば、観光客より地元民のためのお店が立ち並ぶ「土佐の台所」なのだ。
 素見しに時間を取りすぎてしまった(笑)、帰りの時間もあるが、ここから高知城に歩いて行くことにした。

高知城
重要文化財「高知城」。江戸時代に建てられた「天守と本丸御殿(懐徳館)」の両方が残っているのは高知城だけなのだ。

 高知城は江戸時代の天守が現存している城のひとつで、天守や追手門などが重要文
化財に指定されている。
 城の内部には、城の歴史や古式捕鯨などの展示があり、それを見ながら天守へ昇ると、そこからは高知の街並みを360°眺めることができ、城主・山内容堂公になったかのような気分になる。この眺めを肴に、容堂公のように一献したくなるが、それは無理なのでそそくさと天守を下りた(笑)。

高知城
城の中には展示物がある、それを見学しながら天守へ昇る。
高知城
天守から、高知城下を360°のパノラマを楽しむ。殿様気分です。

 せっかくなので城内の公園を散策。秋の時期には、『自由の広場』近くの銀杏の黄葉がみごとだ。日の光にあたった葉は輝き、足元には黄金の絨毯が敷きつめられている。お城のライトアップまで居たいけど、そろそろ時間だ、バス乗り場へ急ごう。

高知城
この時期は、城内の紅葉が本当にきれいだ。

 バスに乗り込む、これで今回の旅も終わりだ。旅の終わりにはいつも現実に引き戻され(苦笑)、明日からの仕事を思うとなんとなく気も焦る。
 シートにゆったり座り直して目を閉じた、「雨が降ってきたからって走ることはない。走ったって、先も雨だ。」ですよね、竜馬さん(笑)。

梅の辻電停
ひろめ市場ルート

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火曜市

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