和歌山県 『和歌山城桜まつり』
本丸御殿跡より天守閣を望む
狭山池の桜を見てから三日後、抜群のタイミングで和歌山城「桜まつり」の期間、同時に「全肉祭」という肉フェスも開催中だ。本日もたび日和、片道二時間の旅に出てみよう。
JR阪和線の駅に着くと構内アナウンスで「和泉砂川付近で事故が発生、和泉砂川までの折り返し・・・」。しばらく聞いていると路線に猪が侵入し列車と接触! そのため運転を見合わせているそうだ。いやはや・・・、気を取り直しJR鳳駅から東羽衣駅へ、そこから南海本線羽衣駅より和歌山市駅に向かうことにした。やはり、トラベルはトラブルだ(苦笑)。
スタートから三時間弱で和歌山市駅に到着、ここから三〇分、和歌山城まで歩くことにした。駅を出るとかつて隣接していた髙島屋の姿は今はなく、来年オープンする「キーノ和歌山」の建設がすすんでいる。百貨店は消え行くものか、なぞと思い足を進めているとやたらシャッターのおりた店舗が目に付く。小さな商店は人が居なくなり数年は過ぎている、それなりのビルに入る店舗には「空店舗」の張り紙だ。高度成長期からバブル期までの小さな商店の食卓の会話はこんな感じなのだろうか、母親が子供に『この先、こんな店をやっていてもしょうがない』『お前はいい大学に行って会社員にでもなり、お父ちゃんみたいになったらあかんよ』と言い聞かせている親の姿が浮かぶ。そうやって代々続いた店も、跡取りがなく閉店したのだろうか(仕方ない)。国の政策で地方再生を高らかに叫んでいるので、Uターンで店を継ぐ人もいるが、一度消えた灯をともすのは難しいことだろう、全国どこも同じだ。
けやき大通りからの和歌山城
大手門すぐのしだれ桜
桜並木を歩く観光客
To Be Continued 後編へ続く…
近日公開