ソノひびヨリ
2023年 12月10日
電動自転車で快適に「石舞台古墳」へ
今回の旅は先号(新春号)に公開予定だったのですが、諸事情により今号になってしまいました。誰に急かされている訳もないので、気にせず公開です(笑)。それに、今回訪れた「飛鳥」はシーズナリティに関係なく一年中観光・散策を楽しめる場所でもあります~! 大阪市内(難波)から約70分、京都駅から約90分と近くアクセスもいいスポットです。大阪・京都観光を楽しんだ後、プラスの観光に最適なディスティネーションなんです。
近鉄「飛鳥」の改札を抜けると、そこには飛鳥・万葉の旅の始まり始まり~。早速、駅前にあるビジターセンター「飛鳥びとの館」で資料をもらい、その横の「レンタサイクルひまわり」さんで電動自転車1日レンタル(1400円)をしてスタートです。
駅前交差点を渡り県道209号・野口平田線を走り出すと、すぐに上り坂! レンタサイクルを借りるとき「電動自転車がいいよ、意外と坂がキツいから」と言われ、料金は高いけど電動にて正解だと思いました。坂のピークあたりが、あの有名な「高松塚古墳」の「国営飛鳥歴史公園」が広がっている。今日は1日観光なので、ここはスルーして先に進みます。
坂を降れば前方左手に「40代天武天皇・41代持統天皇陵(檜隈大内陵)」が現れた~、自転車を止めて撮影をすることにした。この風景は四季問わず良い写真が撮れるはず、ビューポイントを探して畑の農道へ。そこから御陵と畑を舐めた広々とした良い画が撮れます。今は冬なのであいにく田畑に緑がないけど、冬柿の朱色が青空に映え美しかったです。
電動自転車は快適に明日香の村を進んでいく、「亀石」を超え県道155号を右折して直進。500m進めば両脇には、7世紀半ば「38代天智天皇」が母親の「37代斉明天皇」の冥福を祈って建立したと言われている「川原寺跡」、県道を挟んで向かいには「聖徳太子」が誕生したお寺と伝わる「橘寺」。ここも今日はスルーして進んでいくことにした。
住宅街を抜け坂を登れば、日本最大級の石室をもつ方形墳「石舞台古墳」に到着。入場料300円を支払い古墳内へ。ここには遠い昔し、今から45年前小学校6年生の時に訪れた思い出がある場所なのです(笑)。映画「スタンドバイミー」のように男子4人だけで泊りがけの旅をした、今で言えば「卒業旅行」みたいなものだったような。記憶が定かではないけど、あの頃は何もない場所に石が積んでるだけだったような・・・、現在では芝生が敷かれ柵があり綺麗に整備され感心した。
さて、この「石舞台古墳」は6世紀の築造と考えられていて、巨石30個を積み上げて造られている石室古墳。盛土が無くなり、露出した石室の天井石が平らなことで「石舞台」と呼ばれる。そして、この古墳がいまだ誰の墓なのかは謎で、付近に「蘇我馬子」の庭園があったことから、馬子説が有力らしい。また、石室が露出しているのは、馬子に反感を持っていた後世の人が盛土を取り除いたって・・・本当なのかな(笑)。
「石舞台古墳」から人気の古民家カフェで万葉ランチ~。
「石舞台古墳」を見終わったのが11時、お昼前、観光地でのランチは早めがいい。人気のお店なら待たされる可能性が高い、前もって電話予約をすることで時間を有効的に使うことができる(特に旅先では!)。この時もちゃんと予約をしてから、人気カフェ「ことだま」さんへ向かった。数量限定「ことだまランチ」1650円を楽しみにして!
「石舞台古墳」から来た道を500mほど戻り、その昔「市場筋」と呼ばれた風情のある通りに築・約200年の元酒蔵をリノベーションした「カフェことだま」さんがある。外から見てもすでに満席の様相だ、玄関を入ってすぐにあるテイクアウト用ドーナツのショーウィンド前にも人だかりができている。店内に進むと一画には、木工、金工、陶芸、染織などのギャラリーがあり、ここにも人だかりができていた、まさしく人気店ですね~! 順番がきてスタッフさんが案内してくれた席は、落ち着いた柔らかい灯りに包まれリラックス空間。ゆっくり食事ができる空気感が漂う、そりゃ長居しちゃう人がいるよな~。
後編に続く