五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
身狹桃花鳥坂上陵(宣化天皇陵)
二八代/宣化(せんか)天皇陵
和風諡号/武小廣國押盾尊天皇 たけをひろくにおしたてのすめらみこと
在位年/西暦五三五一~五三九
陵形/前方後円
皇居/檜隈廬入野宮(奈良県高市群明日香村)
所在地 身狹桃花鳥坂上陵 奈良県橿原市鳥屋町
最寄駅 近鉄南大阪線「橿原神宮前」より徒歩約一八分
宣化天皇は第二六代継体(けいたい)天皇の第2皇子で、二九代欽明(きんめい)天皇の兄にあたる。
この御陵には天皇だけではなく、先立った皇后の橘皇女と孺子(じゅし)といわれる宮中に仕えた童も
合葬されたと治定されている。「日本書紀」には、新羅が任那を侵略したので大伴狭手彦を遣わし任那
を助け、百済を救ったと書かれている。
檜隈廬入野宮