還暦前、写真家の「写して候・寄って候」
天皇御陵踏破の旅
第三四回 白鳳・奈良時代 四七代 淳仁天皇陵

五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写
してみたい。

写真取材 赤木 賢二
 
 

淡路陵(淳仁天皇陵)

淳仁天皇陵

四七代/淳仁(じゅんにん)天皇陵
諱/大炊王 おおいおう
在位年/西暦七五八~七六四
陵形山形    
皇居/保良宮(滋賀県大津市国分)  

所在地 淡路陵 兵庫県南あわじ市賀集
最寄駅 淡路交通バス「御陵前」下車、約1km。車で神戸淡路鳴門道西淡三原ICから車で約10分。

淳仁天皇は、四二代天武天皇(壬申の乱での勝者)の孫。三歳の時に父・舎人親王が没したこともあって、不遇の青年期を送った。
転機が訪れるのは、二四歳のとき藤原仲麻呂の後ろ盾により皇太子に立てられ、七五八年に四六代孝謙天皇から譲位を受け践祚した。
その後、藤原仲麻呂が乱をおこし、それを孝謙上皇が鎮圧。同罪とみられた淳仁天皇は、七六四年流刑として淡路島に流された。
御陵は兵庫県南あわじ市賀集にあり、兵庫県内では唯一の天皇陵。近くには淳仁天皇の生母、当麻山背(たいまのやましろ)の墓もある。
 

淳仁天皇陵
淳仁天皇陵
御陵は県道76号線沿いなので直ぐに分かった、曇っていたので少し待てば良い日差しが差してきた。

 
 
当麻夫人墓(舎人親王妃大夫人山背・淳仁天皇御母 淡路墓)

当麻夫人墓
ドローンを飛ばせる場所なので飛ばしてみた(笑)、中央の小山が当麻夫人墓で向かって左奥が淡路陵。
当麻夫人墓
当麻夫人墓
当麻夫人墓へは、淡路陵(淳仁天皇陵)より、南へ約1,3km・徒歩約16分。

 
 
保良宮

玉桂寺前
玉桂寺前
滋賀県甲賀市信楽町にある「玉桂寺」が保良宮跡伝承地とされている。信楽高原鉄道「玉桂寺前」の吊り橋を渡ればすぐ。
駅は秘境駅の感じがする、いい汽車旅気分だ。
信楽高原鉄道
玉桂寺
玉桂寺
保良宮は、平城京の北の都「北京」とされた。今は「信楽の弘法さん」として親しみを込め呼ばれている。
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