五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
山邊道上陵(景行天皇陵)
野花を前に、山辺道の道から望む天皇陵。
十二代/景行(けいこう)天皇陵
和風諡号/大帯日子淤斯呂和気天皇 おおたらしひこおしろわけのすめらみこと
在位年/西暦七一~一三〇
陵形/前方後円
皇居/纒向日代宮
所在地 山邊道上陵 奈良県天理市渋谷町
最寄駅 JR桜井線「巻向」から徒歩十二分
江戸時代までは、崇神天皇陵だと思われていた景行天皇陵。全長三一〇M、高さ二三M、日本で第七位の大きさ。ヤマトタケルを恐れ疎んじる父のイメージが強い景行天皇。だが、皇子・皇女合わせて実に子どもは八〇人、精力家だったのだろうか。
纒向日代宮