五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
倉梯岡陵(崇峻天皇陵)
三二代/崇峻(すしゅん)天皇陵
和風諡号/泊瀬部天皇 はつせべのすめらみこと
在位年/西暦五八七~五九二
陵形/円丘
皇居/倉梯柴垣宮(奈良県桜井市)
所在地 倉梯岡陵 奈良県桜井市大字倉橋
最寄駅 近鉄大阪線・JR桜井線「桜井」より バス「倉橋」下車すぐ
蘇我馬子に擁立されて即位したが、後に蘇我氏との関係が怪しくなり、最後は馬子が放った暗殺者によって暗殺され、その日のうちに倉梯岡陵に葬られたと古事記に書かれている。御陵は円墳といわれているがよく判らない、拝所前には駐車場があるので車での訪問が便利。また、歩く場合は「桜井」から「多武峰街道」を通り徒歩約五〇分の歩き旅。途中「上之宮集会所」の看板がある辺りから街道の雰囲気が感じれる。
倉梯柴垣宮