ソノひびヨリ 第七話 『岐阜県・下呂温泉にシャボン玉が飛んだ』〈前編〉

下呂温泉

下呂大橋から見た「飛騨川」
 

 あれから一年、あるニュースを思い出した。令和二年七月コロナ禍の中、七月八日下呂市で大雨特別警報が発表され、昼には飛騨川が決壊し、下呂の温泉町は甚大な被害を受けた。去年、ニュース映像を見ながら、あの水清らかな飛驒川を思いだす。観光業にとっては、コロナとの二重苦だ・・・なんとか復興して欲しいと。災害から一年、今回の旅の話しは下呂温泉にする。

 旅の始まりは、いつもの気まぐれからだ。東京に仕事の打ち合わせ、その後、東京栄転となった某国営放送局の友人と合流。彼、青木(やいま道行に登場している)と食事をして彼の部屋に泊った、平日なのに朝まで呑む暴挙に走った(いい歳なのにバカ達だ)。酒は残ってはいないが、眠く重い体を引きずりつつ、都会の満員電車の洗礼を受け東京駅を目指す。この日は新幹線で名古屋に途中下車、そこで熱田神宮の神宝館を見学する。これも、一応仕事なのだ! 来週から二週間、とある神社の撮影仕事の参考にするためなのだ。いつも暇で、旅ばかりしてるわけではない。
 
 熱田神宮・神宝館の見学が終わり、再び名古屋駅、三時だ。「さて、どうするかな」休みは取っている、このまま大阪に帰るもよし、何処かに行くのもよしだ。時刻表を見れば良い時間に『飛騨行き特急ワイドビューひだ』を発見。直ぐさま、下呂温泉の観光パンフを掴んで、列車に飛び乗った。目的地、下呂まで一時間四〇分、移動の間に宿を探すことにした。
 

飛騨行き特急ワイドビューひだ

JR下呂駅『飛騨行き特急ワイドビューひだ』
 

下呂大橋

下呂大橋のたもとにある「方位モニュメント」
 

 平日とはいえ夏休み中だ、宿が空いているかが心配だが、一本目の電話で難なく予約完了。二日間お世話になることにした、その宿は下呂の高台に建つ『ひだ山荘』。一泊二食付きで五五〇〇円、ありがたや♬ ありがたや♪ 鼻歌まじりで、早くも下呂駅に到着した。本日はホテルに直行して、ゆっくり温泉で大都会の垢を流すことにした。
 

温泉寺

高台に昇り、温泉街の全貌を見たいので「温泉寺」へ。この階段・・・・。
 

温泉寺

汗ダクになり昇った「温泉寺」からの眺望。
 

栃の身アイス

クールダウンのため買った「尾張屋製菓・栃の身アイス」、これが凄く美味い!!

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