ソノひびヨリ 第十三話〈その3〉
熊野古道・中辺路は迂回地獄!?
和歌山県 世界遺産熊野古道・中辺路
「継桜王子〜農家民宿はる泊〜熊野本宮大社」

世界遺産熊野古道
世界遺産熊野古道

  
 

水呑王子〜農家民宿はる(距離 約二,七km・高低差 〇m・歩行時間 約三六分)

 一六時半だ、一月の日の入りは早いぞ「さぁ! 本日の宿に急ごう」と、自分に言い聞かせ、「ヒザ男」にも言い聞かせる。本日、お世話になる『農家民宿はる』は、次のポイント「伏拝王子」の途中に伏拝集落にあるので、古道をそれなくても良いのが嬉しい。
 伏拝集落に着いた時は、既に日は落ちていたので少し迷ったが
無事に到着した。『農家民宿はる』は茶畑の間に立つ一見普通の民家だが、中に入れば囲炉裏があり旅人が「ほっ」と落ち着ける宿だ。何と言っても、ジビエを中心とした山の幸は疲れ切った体に活力を与えてくれる。もちろん、熱燗もだ! 明日も頑張ろうぜ。

世界遺産熊野古道
ここに来て、テレビでよく見る古道っぽい道、笠を着せてもらっている地蔵さまがかわいい。
世界遺産熊野古道
古道を抜けたら伏拝集落、急がねば日暮れが早い。
農家民宿はる
ようやく着いた、伏拝集落の『農家民宿はる』外観。
農家民宿はる
農家民宿はる
囲炉裏端で食べる夕食。朝食は格別に旨かった。
農家民宿はる
伏拝集落
朝、出発前の『農家民宿はる』と伏拝集落。

 
 

農家民宿はる〜伏拝王子(距離 約一,三km・高低差 約一〇m・歩行時間 約一六分)

 朝、美味しいご飯を頂き『農家民宿はる』を後にして本日スタート。
 伏拝集落の中を進んで行く、「菊水井戸」を過ぎ去ると気持ちのいい山並みが広がる、説明では「果無山脈」と言い『本宮町名勝八景』に選ばれている。そして某国営放送局の朝ドラにもよく登場したらしい(知らないが・笑)、朝にはもってこいの気持ちのいい風景だ。
 通称「三里富士」に合掌をし、集落を過ぎたとたんに本日初の登りに出くわした。横の「ヒザ男」の足の具合いが気になるスタートになった。

菊水井戸
集落の真ん中辺りにある「菊水井戸」
果無山脈
果無山脈
朝日を受ける「果無山脈」、雲が邪魔だけど。
伏拝王子
以外とたいした事がなかった、朝一の登り(笑)。

 上り坂は短く、直に「伏拝王子」に着く。ここには真新しい休憩所とトイレがあり、昼には売店? 茶店があるようだ。近くに展望スポットがあり、そこから「大斎原」が見えるらしいのだが、オレたちには分からなかった。ただ言える事は、間違いなく熊野山系の山並みは美しいことだ。ご機嫌でスタンプを押して、次のポイント「三軒茶屋跡」を目指した。

伏拝王子
「伏拝王子」の休憩所。朝が早くてお店は閉まっていた、残念。
伏拝王子
ここから熊野本宮が見えたことで、信仰深い人々が本宮を伏拝んだと言われている。
そこから、ここを伏拝王子と呼ぶようになったらしい。

 
 

伏拝王子 〜 三軒茶屋跡(距離 約一,二km・高低差 約一一〇m・歩行時間 約二〇分)

 「三軒茶屋跡」より暫くすると「蘇生の森・熊野古道」と書かれた石碑が建っていた、熊野本宮に続く巡礼の道は「よみがえりの道」と呼ばれている、なんとか「ヒザ男」の膝も甦って欲しい。「蘇生の森」の道は緩やかな下りになっていて、「三軒茶屋跡」まで高度が約一〇〇m下るが、本当に緩やかなので膝が蘇生するのです(笑)。

蘇生の森 熊野古道
「蘇生の森・熊野古道」

 森を抜け木の吊り橋を渡れば「三軒茶屋跡」、ここにはトイレと休憩所がある、聖域に近づくので「お不浄」はここで搾りだす! そして「九鬼ヶ口関所」をくぐれば「小辺路」との合流点、「とうとう、ここまで来たんだ!」と感慨深いものがある。だが、横にいる「ヒザ男」は無言で膝の痛みに耐えている、「蘇生の森」で膝は蘇生しなかったようだ・・・。

この続きは2月4日につづく
 

熊野古道
ゾンビ歩きになりゾンビ化していく「ヒザ男」
九鬼ヶ口関所
九鬼ヶ口関所
「九鬼ヶ口関所」の側の道標『右 こうや 左 きみい寺』と書かれている。

 
 
水吞王子〜三軒茶屋跡

 
農家民宿はる

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