札幌「羊ヶ丘展望台」『少年よ大志を抱け』で有名なクラーク像と
日本ハムファイターズの本拠地「札幌ドーム」
この旅は急遽決まった、都会の熱さにほとほと嫌気がさしていたので、喜んで北海道に飛んだのだ。なぜ急遽かといえば、仕事で予定していたスタッフが急遽キャンセルになり、代役としての参加となったのだ。なじみのないスタッフ達だけど、淡々と消化していける仕事は以外に楽チン。夜は夜で別行動、ある意味気楽な時間を過ごしていた。二泊三日の行程も最終日、午前の仕事を終えれば新千歳空港から帰阪する予定。集合時間より少し早めにロビーに降りた、それは「二泊の延泊」が可能かを確認するためにだ。「なぜ」といわれれば、八月後半の北海道の「ひより」が最高だったから。
仕事を終えてスタッフと別れ、地下鉄東豊線北一三条東駅から福住駅を目指す。ちなみに二九年ぶりの来道で、そのときは友人の親戚が道東で経営する牧場でお世話になった。道東へは函館から汽車を乗り継ぎ、学生定番のビンボー旅行、「青春一八きっぷ」を使って(笑)道東へ向かった。その時に流行したキャッチフレーズが『でっかいど、北海道』だった、一つ一つの地域が広大なので、他のエリアに行くのが学生にとって至難の業だったことを思い出す。
なので、道東以外は何処にも行っていないに等しい。そんなわけで「道央の定番観光に行っていない」「じゃ、行ってみよう」と、札幌市福住にあるベタベタ観光地「羊ヶ丘展望台」に向うのだった。
コスモスがそよぐ「羊ヶ丘展望台」からの札幌の街
白樺と日の光が美しい。
福住駅を降りて歩くと、まず目に入るのが日本ハムファイターズの本拠地「札幌ドーム」、そこから坂を上ると『少年よ大志を抱け』で有名なクラーク像がある羊ヶ丘展望台に着く。もともとは、農業試験場の一部が羊ヶ丘展望台の始まりだそうだ。市内を一望できる景色にコスモスが色を添えた画、まずまずの風景だ。ファインダーを覗いていると、腰元に違和感を感じる。なんと後に羊!ポケットに入れていた観光マップを、むしゃむしゃ食べているではないか・・・(どうも、入ってはいけないエリアで撮影していた・すみません)。「てぇめ~どうしてくれるんだよ」と、怒り目で無表情な羊の四角い瞳を見たら、ヤツはゲップを吐いて次の獲物を求め立ち去って行く。呆然と立ち尽くしオレもここを後にすることにした。
日本三大残念スポット「時計台」、でもこれはこれでいいのだ。
札幌・旧道庁の畏怖堂々とした姿に納得する。
旧道庁・光が差し込む木造階段。北国なので、採光を出来るだけ取り入れる作りなのだろうか。
気をとり直して、再度、地下鉄で札幌市街地を目指す。札幌市内に多く残る明治の建造物を見に行くことにする、その一つの日本三大残念スポットの時計台、うん~やはり残念だ。次は明治中期に建てられた重要文化財・旧県庁に向かう、アメリカ風 ネオバロック様式の佇まいは、大阪の中の島公会堂にも負けず劣らずの印象。そんなこんなで、既に五時過ぎ、腹も空いたので狸小路(居酒屋放浪)を目指しこの日は終りにする。
おまけの定番「さっぽろテレビ塔」、ここに「テレビとうーさん」というゆるキャラ?がいる。
狸小路にあるせんベロ酒場「魚平」さん。現在は「居酒屋 瑠玖&魚平」として営業している。
この刺身盛り合わせで、なんと500円台だった(喜)。