JR紀伊田辺駅(バス・約一時間二〇分)〜 野中一方杉バス停継桜王子 〜 中川王子(距離 約一km・高低差 約一〇m・歩行時間 約一五分)
正月気分も終わった新年一七日、JR紀伊田辺駅からバスに乗り八時前に野中一方杉着。いやはや!前回の終了地点「継桜王子・とがの木茶屋」まで戻ってきました。また始まる地獄絵巻と思うと足取りが重い(苦笑)。
今回も前回に引き続き、同行者として長年の友人「ヒザ男」と旅を続ける。なぜ?「ヒザ男」と言うかは、前回の「滝尻王子〜継桜王子編」を読んで頂ければ分かるのでここでは割愛しておこう。
バス停から「とがの木茶屋」前まで歩いてきたが、なかなかスタートを切れずに「うだうだ」していると、後からいかにも気合いが入った出で立ちの若者たちがやってきた。少し話してみると、明るく元気な好青年で、行程もほぼ同じ(当たり前ですが)なので、オヤジ二人は彼らの後に付いて行くことにした。これで、「ヒザ男」にトラブルがあっても助けを求められる(ありがたいです)!
気を取り直し「とがの木茶屋」からスタートだ。
次のスタンプポイントは!? 拍子抜け!!「とがの木茶屋」から歩いて60歩のところにあった、これなら前回に来れていたよ・・・ 。
再度、気を引き締めて「中川王子」を目指す。アップダウンもなく、きれいに整備されたアスファルト道をご機嫌で進んでいく♪ 上地集落を通り過ぎて暫くすると、不思議なものに遭遇した。それは「木彫りのしょんべん小僧」。なんと! その下の「しょんべんのプール」には缶コーヒーが冷やしてあったのだ!! こんなモノがあると言うことは、この先に自動販売機など無のだろうと、ありがたく「しょんべん」に浸かっている缶コーヒーを買ったのだ。
曲がりくねった杉木立を抜けるとポイントの「中川王子」に到着。
中川王子 〜 小広王子(距離 約二,一km・高低差 約三〇m・歩行時間 約三〇分)〜熊瀬川王子(距離 約七〇〇m・高低差 約〇m・歩行時間 約一五分)
次の「小広王子」までは二kmとまずまずの長さだけど、平坦な舗装道で歩きやすい。「新高尾トンネル」との合流点を過ぎると、日が当たってきた! 今年も暖冬だが、冬の朝の古道は冷え込むので注意です。
快調に「小広王子」に到着、ここはスタンプポイントではないので、先に進み次のトイレがある「熊瀬川王子」で休憩を取ることにした。
「小広王子」越え暫くすと、等々、アスファルト道に別れを告げて、本来の古道らしい古道に突入だ。古道に入ったとたん下りだ、高低差がないはずなのに・・・。
多少のアップダウンはあったが、それほどたいしたことがなく再びアスファルト道に合流した。ここに「トイレ」と「休憩所」がある、二つは少し離れてたっているので先にトイレをすませ、進行方向にある「休憩所」で休むことをおススメする。そこから上り坂を登れば、ポイント「熊瀬川王子」だ。
熊瀬川王子〜迂回路〜蛇形地蔵(距離 約四km・高低差 約二五〇m・歩行時間 約九〇分)
ここからは迂回路起点・手前の「草鞋峠」までは急な登り坂が延々と続く。峠とは名ばかり、間違いなく「山」なのでペース配分と足の調子を確認しながら進んで欲しい。
「ヒザ男」もなんとかなっている様子だ、今日会った若者が面倒を見てくれている(笑)。大丈夫そうなので前に進む、まぁここにはエスケープする道はないので前に進むしかないのだ。
ようやく「草鞋峠」までを登り切ると、次は下りだ・・・今、稼いだ高度を捨てるように下って行く。前回で分かっているが、何か釈然としないものなのだ。
下り切ると迂回路起点に到着した。迂回路掲示板を読み、ルート確認をするとポイントの「石神王子」には行けないことが分かった!! その上「蛇形地蔵」までの距離が一,五倍ほど増える・・・(絶句)。その迂回路は山頂まで続く急な上り坂が立ち塞がっていた。
迂回路に突入し「道湯川」を渡ったら、頂上まで続く険しい登り道、これは完全に『登山だ』。歩くことに慣れているオレでもこれは辛い。「勘弁してください、勘弁してください・・・」と、念仏のように唱え頂上を目指した。登ること三〇分、景色が抜ける所に到着した、「山頂」の表示がないので、きっとここが山頂だろうと言い聞かせ前に進む。
ここからは下りと期待していたのだが、脆くもその期待は裏切られた。下っては登り、また下り登るの繰り返し、古道地獄ではなく迂回地獄だ! すでに「ヒザ男」のゾンビ歩きが始まってる(膝の踏ん張りが利かず、カックンカックンと歩く様を言う・苦笑)、テーピングで応急処置をとり一二時半に漸く正規ルートの「蛇形地蔵」に到着した。「蛇形地蔵」はスタンプポイントなので捺印して、じめじめした日陰で無言の昼食休憩をとった・・・。
この続きは1月31日につづく
JR紀伊田辺駅〜蛇形地蔵