二年前の春、テレビから流れるニュースは「コロナ、コロナ、コロナ!(現在もそうだけど)」いい加減うんざり気が滅入る。そとは春うららだ、お日さまを求めて歩き旅(近くに日帰りだけど・笑)に出発する事にした。
今回の旅も、交通機関を使わず(最寄り駅までは電車に乗った)ひたすら歩く、熊野古道・中辺路を完歩しているので余裕だ。ルートは二〇一九年五月に指定された『日本遺産・中世に出逢えるまち〜千年にわたり護られてきた中世文化遺産の宝庫〜 』、大阪狭山市を始点として堺市、河内長野市に渡り続く『天野街道(指定構成文化財の一つ)』だ。
最終ポイントは、同じく構成文化財の『天野山金剛寺』まで、小春日和に約一五キロをご機嫌で歩いてみる。
街道のスタート(一一時半)は狭山池横、亀の甲交差点を西向きに坂を登ると、目印に大きなガスタンクがある、その向かからスタートする。道中には食事が出来そうな店が無い、この近くのコンビニでおにぎりを買うことにした。あま〜い非常食も買った(遭難した時に役に立つ)。
用意周到準備万端、道しるべに従い、民家が立ち並ぶ道を進むと直ぐに『西高野街道』との分岐に出た、当然、ワシは『天野街道』に向かう、この分岐は判りやすく表示されているから、迷う心配もなく進める。
暫くすると『天野街道遊歩道』の入口だ、この遊歩道は右側が堺市、左側が大阪狭山市の市境を走る尾根道になっている。木立が抜けている場所から西側を望むと、遥か遠くに堺の海が見える、よ〜く見なくちゃいけなけど。
そして、この尾根道の真ん中当りに、標高一四九メートルの陶器山がある。古墳時代後半に、この斜面を利用して「登り窯」が築かれいて、多くの陶器が焼かれていたと言われている。山頂(?)にはトイレもあり休憩には良いのだが、木立に囲まれて風景はあまり楽しめない。
お勧めなのはもう少し先、鉄塔が目印の「桜の下休憩所」付近がいい、東側には「葛城山」「金剛山」のパノラマが広がっている。ここからは下りになり遊歩道の終点、この辺りで全体の三分一(一二時半)。
天野山・金剛寺