五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
越智崗上陵(斉明天皇陵)
三五代/皇極(こうぎょく)天皇陵
三七代/斉明(さいめい)天皇陵
和風諡号/天豊財重日足姫天皇 あめとよたからいかしひたらしひめのすめらみこと
在位年/西暦六四二~六四五(皇極) 西暦六五五~六六一(斉明)
陵形/円丘
皇居/飛鳥川原宮・斉明(奈良県高市郡) 朝倉橘広庭宮・斉明(福岡県朝倉市) 御陵山おまけ
所在地 越智崗上陵 奈良県高市郡高取町大字車木
最寄駅 JR和歌山線「掖上」より徒歩約一二分(一km)。
皇極・斉明天皇と娘の間人皇女の陵墓といわれている、石段を登った丘の上にある。孫娘の大田皇女の墓も近くにあり、女系三代が眠りについている丘だ。斉明天皇時代には百済救援軍を朝鮮に派遣するため、指揮のため九州まで行くのだが戦う前にして「朝倉宮」で世を去り、こちらの陵墓へ葬られたとされている。 だが、恵蘇八幡宮本殿裏に円墳があり、これを朝倉宮で崩御した斉明天皇を仮に葬った陵墓とする伝承もあるのだ。
飛鳥川原宮・斉明(奈良県高市郡)
朝倉橘広庭宮・斉明(福岡県朝倉市)
御陵山・恵蘇八幡宮1・2号墳