還暦前、写真家の「写して候・寄って候」
天皇御陵踏破の旅
第二九回 白鳳・奈良時代 四二代 文武天皇陵

五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写
してみたい。

写真取材 赤木 賢二
 
 

檜隈安古岡上陵(文武天皇陵)

文武天皇陵

四二代/文武(もんむ)天皇陵
和風諡号/倭根子豊祖父天皇  やまとねことよおほぢのすめらみこと
在位年/西暦六九七~七〇七
陵形/山形
皇居/藤原京(奈良県橿原市) ※四一代持統天皇と同宮 

所在地 檜隈安古岡上陵 奈良県高市郡明日香村
最寄駅 近鉄吉野線「飛鳥」より徒歩約一四分

 現在、石室の壁画を修復中の「高松塚古墳」の近くにある御陵。文武天皇の父・草壁皇子は持統天皇の息子で、皇太子のまま薨御し即位していない。即ち、文武天皇は「皇子」ではなく「王」なのだが、祖母である持統天皇の後ろ盾で、立太子以前から皇子と呼ばれていたと考えられている。 また、文武天皇が幼いため持統天皇は初の太上天皇(上皇)になった。
 

文武天皇陵
明日香はいつも歩くのに気持ちがいい、御陵も田畑に囲まれていて写真写りがいい。遥か遠くの稜線を見ると、窪んでいる部分が竹内街道だろう。
文武天皇陵
文武天皇陵
近くには国営飛鳥歴史公園高松塚周辺地区がある、合わせての訪問がおススメだ。
文武天皇陵
文武天皇陵
御陵拝所の近くで左右からのカット。

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