vol.7
旅を始める前に「Open the sky　空がひらかれた」

旅を始める前に　リレーエッセイ第七回

新型コロナが落ち着き、待ちに待った海外渡航解禁！　まだまだ、多少の規制はありますが各国の入国・帰国後の隔離が基本なくなりました～（今、現在ですけどね）。でも、ひとつ憂鬱なことが・・・コロナ禍での経済停滞やウクライナ紛争のため、世の中の全てと言っていいほど物価が急上昇中！　その上、円安・・・、海外旅行好きには痛い。なんと言っても「燃油サーチャージ」の大幅値上げ！　これ、本当に痛いですよね。
大手国内航空会社は、日本・ハワイ間が片道一万二七〇〇円から二万三六〇〇円となりほぼ倍増。そして、日本から欧州・北米（ハワイ除く）・オセアニアには片道四万九〇〇〇円 です・・・。その他に空港使用料などで、旅行費用になんと、プラス約一〇万ですよ。なかなかの出費です（涙）。
でも、毎年海外旅行を楽しみにしてきた方には、我慢の限界ですよね（笑）。約二年のコロナ禍で旅行を我慢したご褒美に（清水の舞台から飛び降りる気持ちで！）行ってしまうのもいいかも。

じゃ、この秋の海外はどこがいいか？　この世界情勢を見渡せば、人気の北欧やバルト三国など、やはりロシアとウクライナに近いから・・・（てっ、声もちらほら）。そうなれば、情勢が安定しているニュージーランド、オーストラリアのオセアニア方面か北米のカナダが浮かんできます。
オセアニアは南半球で日本と気候が真逆、ベストシーズンは一二月から三月だから除外ですね。秋に海外旅行を計画なら「紅葉のカナダ」がいいですよ。
カナダと言えば大自然はもちろん、秋には紅葉が美しく、かわいい町が続く「メープル街道」、高原リゾートの紅葉のメッカ「ローレンシャン高原」、中世ヨーロッパの香りを残した城砦の街「世界遺産都市ケベックシティ」など見所も多い国です。

食事も比較的食べやすく、日本人に馴染みのある食材（サーモンや秋なら松茸もあるんですよ！）も使われています。ホテルも世界的にランキング上位の名門ホテルもあり（そんなホテルには泊まれませんが・笑）、各ホテルグレードも充実していて予算にあったホテルを選ぶことができます。

とは言えど、ここでも物価上昇で宿泊料金（オンシーズン）が、非常～～に高くなっています。例えばケベックシティのオールドタウン（世界遺産内）にある、中級クラスのホテルでも一泊約三万円以上です・・・、三連泊すれば一〇万円近くになり、私には「こりゃ～ムリ！」。
そこで、パッケージツアーを見ていたら以外に安くいけるんだ？！　雑多な入国手続きや予約などせず、全て旅行がセットアップされているパッケージツアー。もしや、アフターコロナでは、個人旅行よりも安く旅行できそうです。では、どんなパッケージツアーが、自分に合っているのか、独断と偏見で考えてみよう（笑）。
まずはホテルです。旅行ではホテルが家になりますよね、高級でなくても「それなりのグレード」なら立地条件も良いはずです。できれば連泊がいい！　同じホテルに三連泊くらいは泊まっていたいです。ホテルが変れば毎日荷造りです・・・、これは勘弁して欲しい。
治安が良ければ一人で、朝夕の散策を楽しむことができるし。そんな時に、ちょっとした「いい風景」に出くわしたりすることもあります。これって凄く楽しいんですよ！　その上、得した気分にもなりますね（行程内に自由行動があれば、尚いいです）。

次に食事。私はフルに付いていない方が好きです、なぜかと言えば、やはり今日食べたい物は日によって違うし、海外なので体調（胃腸）も気になります。散策中とかにローカルフードを見れば食べたくなりますしね（笑）！そして最後に、私にとって一番大切なのが、現地に一秒でも長く居ることです。
カナダ（モントリオール）なら日本から片道約一四時間、日付変更泉を越えるので当日到着です。だから、日本発便は早めの時間に乗りたいですね。帰りはその逆で、できるだけ遅い便で帰国したいです（もちろん、あればですがね・笑）。
いろいろ書きましたが、本当にコロナで疲れましたよね！　この秋には旅行で心機一転して、アフターコロナでの新しい生活に進んで行きたいですね。
広大なカナダで、秋の紅葉の中、ソーシャルディスタンスを気にせず、誰もいない所で深く、深く、深呼吸をしてみたいです。

　

文　またたび
写真　赤木賢二

世界遺産都市ケベックシティ

ローレンシャン高原・モントランブラン