今回の旅の始まりは
新型コロナもひと段落、旅に出られる気運が世の中を覆っている!もちろん、自分自身もだ(笑)。マイレージの期限も切れそうだし、1泊2日の旅を計画した。
2日間の短い旅なので、出来る限り現地に長く居られることが絶対の条件で、ANAの路線を物色。すると直に、いい路線が見つかった! 朝8時・大阪伊丹発の仙台行き734便だ〜、帰路には仙台発が18時40分、現地に1日半も居られる理想に近い往路便。
行き先は決まった、さて次に現地の情報を収集。最新の観光情報はネット情報で賄える、ただ「食」に関してはダメだ。やはり、生のローカル情報が必要なのです。そこで、最近仲良くして頂いている、青春時代を仙台で過ごした「岩手県出身の志賀さん」に情報を聞いた。
彼は現在、大阪天満宮の直ぐ近く(参道)『岩手・志賀』という料理屋を営んでいるオーナーシェフなのだ。東北の食材を活かしたジャンルにこだわらない料理を中心に、また各地の良い食材をも使い旨い肴を出してくれるいい店なのだ!
日本酒(地酒)も常時(約)10銘柄を用意、自家製リキュールなど女性に喜ばれるお酒もあります。見た感じは、強面で頑固そうですが(頑固な所もあるけど)、気のいい奴(笑)なので大阪天満におこしの際には立ち寄ってください!
話を元に戻すと、そんな彼が教えてくれた食情報を頼りに旅を計画した。彼こそがこの旅のディレクターなのだ〜、ありがとうございます。
久しぶりの空の旅を楽しむ
本当に久しぶりの飛行機だ! 約2時間半の空の旅。この2年近く一度も乗れなかった。シートベルトを装着した瞬間から、子供のごとく心はウキウキ、飛行機もウキウキになった(当たり前だけど)。
すぐに水平飛行に入り、ドリンクサービスが始まる。ドリンクカップには去年ブームになった「鬼滅の刃」とのコラボカップだ!「おぉっ」と声を出してしまった・・・、すると客室乗務員さんが「鬼滅、お好きですか? 私も好きです。」と。いい歳をした私も「好き好き、好きです」と言ってしまった、照れ隠しをするために「後でいいので、機内誌・翼の王国をお願いしますね」と誤魔化した。
※現在、機内誌は座席ポケットには入っていません。乗務員に言って貰ってください。
暫くすると、先ほどの乗務員さんが戻ってきて「翼の王国」と小さな紙袋を渡してくれた。小さな紙袋の中には「鬼滅のメンコ」が入っていた、「お子様のサービス用にお渡しするモノですが、どうぞ」と。何げない事だけど、こんなサービスは本当に嬉しい!!
特に旅の始まりには。
そうこうしている間に、仙台空港沖だ、着陸体制にはいった。
貰ったのは「気滅の刃」コラボのメンコ(2コ入り)だけじゃなく、キャンペーンを終了している「スターウォーズ」コラボのポストカードも頂いた! ANAさんのサービス最高ですね。
震災後は初めて、30年ぶりに立つ宮城の大地。
3月11日、東日本大震災の津波により、3.02メートルの高さまで冠水したターミナルビル。降り立つとあのニュース映像を思い出した、私自身も阪神淡路大震災を経験している・・・。
今日の前半の旅には「震災遺構」をいくつか巡ることにしている、途中で教えてもらった所も立ち寄り食事もとる予定だ。空港レンタカーで本日の相棒(ダイハツ・タント)をピックラップして旅のスタート!
始めの目的地、名取市・閖上(ゆりあげ)に向かい走りだして2分、目の中に「黄色い菜の花の絨毯」が飛び込んできた! これはと思い急ぎ駐車場に車を停めた。説明の案内を読んでみると、震災の記録や教訓を後世に伝えるメモリアルパーク「千年希望の丘」。
震災で出たガレキを資材として活用して作った「丘と園路(緑の堤防)」だそうだ。丘は沿岸部約10kmにわたり14基あり、津波から命を守る一次避難場所になっている。
突然の「菜の花」の歓迎をあとに車を走らせた。約10分少々で当初の目的地・閖上に到着。震災遺構が残る「名取市震災メモリアル公園」に。ここには震災遺構モニュメントとして「閖上小学校前歩道橋」が展示されている。この歩道橋は震災直後に車で避難中、渋滞に巻き込まれ交通がストップした、迫り来る津波から多くの人がこの歩道橋に昇って命が救われたのです。何人の人がこの歩道橋に昇れたのだろうか・・・、近くの慰霊碑に黙祷を捧げよう。
さてと、そろそろお昼だ、志賀シェフに聞いていた「閖上市場・メイプル館」向かう!と言っても隣りにあるんです。が〜〜ん・・・、閖上市場の営業は土日がメインで、平日はメイプル館のみの営業だった。市場で大好物の「ホヤ」を食べようと思っていたのに・・・。
好事魔多し、トラベルはトラブルだ
途方に暮れていても、仕方がない! 次の目的に向かうぞ! ここも車で3分と近い「佐々木酒造店」。 ここは、名取の閖上で一四〇年続く酒蔵です。震災で全滅したが、奇跡的に残っていたタンクで、2012年に「純米酒・閖」を販売開始が復興への足掛かりとした。2019年にはクラウドファンディングにより、見事復活し閖上に帰ってきた酒蔵さんだ。楽しみにしていた「純米酒・閖」を、試飲したかったけど車なので我慢。2本買って車に戻った。こんばんの楽しみが出来た(喜)。
車を走らせようと思ったら「むむっ!」、向いの名取川土手沿いに真新しいショップ街を見つけた。30mほど車を走らせて駐車場に停めて、調べてみると2019年4月にオープンした「かわまちてらす 閖上」。閖
上は全国的に魚介類が有名な所だから、魚屋さんは!? あった、あった!! その他にも名取川を望んで食事が出来るフードコートや、蒲鉾屋、約14店舗が長屋のようにずらりと立ち並んでいる。名取閖上の新名所です!
さっそく魚屋「うろこ水産」に入り物色、良い物が一杯で目移りしてしまう。テイクアウトできる「地ガキ炊き込みご飯・500円」と「生食用ホヤ・特価200円」を購入です。名取川の堤防に腰掛けて頂きました! ただただ、無言で頬張る旨さ〜、ありがとう閖上の海よ!
多くの人々を救った震災遺構
お腹も満たせた、海の恵に感謝し、生きている幸せを噛み締めて、次の震災遺構へと向かった。次に向かうのは海岸線に沿い10分にある「震災遺構・ 仙台市立荒浜小学校」。
この小学校は海岸から約650mほどの立地で、学校からは防風林越しに青い海を望めた風光明媚な小学校だったんだろう。ここでも先ほどの「閖上小学校前歩道橋」と同様に多くの命が救われている。
津波により2階部分まで冠水した、難を逃れ学校に避難した児童や教職員、地域住民ら320人が救われた。震災後、住民の多くが他所に引っ越し児童数が減ったため、残念ながら平成28年3月31日に閉校。現在校内では震災記録・資料を展示しています、旅の途中に寄って頂きたい所です。
「ありがとう 荒浜小学校」の横断幕が目に沁みる。
後編はコチラ↓
岩手・志賀
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震災遺構 仙台市立荒浜小学校