mofmof推し歩きSpin-off デジタル版限定公開企画
やまんなかタヌキ監修 たびたびまたたび動物編集室
〒851-3302 長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
TEL:0959-27-1090
営業:10:30~17:00(入館締切16:00)
休園日は無し 駐車場無料
※台風、大雪などの悪天候の場合は臨時休園する場合あり
PAW入館料:おひとりさま600円/1時間※(3才から有料)
バイオパークセット券:大人 2300円、中高生 1700円、3歳~小学生 1300円
セット券は1時間のPAW入館料を含みます。
「笑顔の動物たちにグイグイ迎えられる」
長崎バイオパークの入り口横にある「PAW」は雨でも楽しめる屋内型の小動物触れ合い施設。そう聞くと、動物園に付属してるよくあるやつ・・と思うけど、この触れ合い施設はそうじゃない。
館内に入ってすぐ目に入る大きな樹は、いろんな動物たちがいっしょに暮らす「共生の樹」。この世界の動物たちがひとつの地球の上で、一緒に生きていることをあらわしていて、その樹を囲んで色んな動物が同じ空間に暮らしている。
一歩入ると鳴き声が響く小動物の世界。シバヤギのキャサリンや、コモンマーモセットが人間に興味津々で迎えてくれる。飼育員さんから注意事項を聞いてから見学スタート! ここもバイオパークのポリシーと同じ、人間はそっとお邪魔するというスタンスです。
まずは樹の根を囲んで暮らしているモルモット。みんな名前があるけど覚えられない・・。野菜をあげたり、膝の上にのせたりもできる。ちなみに「PAW」は動物たちの抱っこはできません。動物たちの状況を観察してそっと「なでなで」。あとは動物たちから来てくれるのを待つスタイルです。これ素晴らしい。だからここの動物たちは疲れてません! みんなイキイキしていて、個々の動物が個性を発揮しています! この姿勢って大切ですよね。そっと見守って、チャンスがきたらそっと「なでなで~」。
樹の上や天井の梁ではワシミミズクや、キバタン、タイハクオウム、ヨウムなどが自由に過ごしている。中でもタイハクオウムの「ダイちゃん」は人懐こくて、お客さんの肩にも乗ってくれる。一緒に歌を歌ったり、羽を広げてダンスもしてくれます。グリーンパイソンの「グリコちゃん」も、ニョロ~っと天井の梁を自由に散歩しているからびっくり!
施設内の動物たちのおうちは、全て飼育員さんの手作り。動物の特性を活かせる形に作られていて、小さな環境展示が広がっています。のびのびとした動物たちを見ていると「大切にされているなぁ」と幸せな気分でホッコリ。「PAW」の展示場には動物愛が溢れています。
「PAW」の奥には、犬と猫の部屋もある。最近同居となり益々賑やかになった。広い庭に続く扉は解放されていて、犬も猫も自由に外へ出られ、時には大きなリクガメも通過! みんな本当にのびのびと過ごしている。
「PAW」を知ったきっかけは、この犬たちのお散歩ライブだった。忙しい飼育員さんが、時には歩かない子を抱っこして、全頭ノーリードで自然豊かなパーク内を散歩させている姿に心動かされた。犬種による性格や、表情を見ていると犬の魅力が理解でき、このライブで犬にはまった視聴者は、私を含め少なくないと思う。(気になる方は是非アーカイブで見てください #PAW)
もう一つ、犬がシニアにさしかかると引退させるシステムが素晴らしい。視聴者的には寂しいけれど、犬の余生を考えてのこと。近しいスタッフのおうちでゆっくり余生を過ごす子が多いみたいです。接客は人間が思う以上に、犬にストレスを与えてしまう。残りの余生は大好きな飼い主さんを独占して、いっぱい甘えてほしい。
一通り見終えたら、お気に入りの場所に座ってみるのもおススメです。(料金体系が1時間ごとなので、時間が足りないのですが・・)そうすると動物の方から興味を示してくれ、距離が縮まります。
ということで、SNSをきっかけに、長崎バイオパークとPAWを訪れましたが、そこは開園当初からの「動植物本来の生態系に近い環境をつくり上げる」という理念が受け継がれた素晴らしい動物園だった。そして改めて、地球生物の一員として!動物との共存を考えながら、日々学び、行動していくぞ~。