文・写真 やまんなかタヌキ
飼育員さんと行こう『しろとりZOOまんきツアー』
しろとり動物園には「しろとりZOOまんきツアー」というガイド付きのプレミアムツアーがあって、飼育員さんの解説を聞きながら餌をあげたり触れ合いながら園内を回ることができる。その日は入社1年目の飼育員さんが汗だくになりながら熱心に案内してくれた。私が思う動物園を楽しむ極意は、飼育員さんと話すこと。勿論普通に見るだけでも動物の行動は面白くて癒されるが、飼育員さんと話せると、その動物の特長や個体の性格がわかって愛着がわくし、何より大好きな飼育員さんが来ると、警戒心ゼロで動物達が寄って来るので動物との距離が一気に縮まるから普通に見るより何倍も楽しめる。
コロナ以降、動物の癒し番組が増え飼育員さんのクローズアップも増えたが、動物の素晴らしさを一番知っている飼育員さんこそが動物園をより面白い場所にすることが出来ると思うし、動物について考えるきっかけを与えられる存在だと思う。何しろ動物愛が半端ないから、こちらも幸せな気持ちになれるのだ。
昨今公営の動物園は、膨大な予算が必要になる環境展示(動物が本来いた環境を再現し、住まわせる展示)への転換を目指しているが、私立の、しかも個人経営の動物園はどのように変化していくのだろう。「おり」で展示されている猛獣を見て、サーカスの名残を感じつつも、少ないスタッフで動物の世話だけではなく、樹々の手入れから設備の修理など様々なことを担当し、動物の健康と喜びを最優先に職務にあたられる様子からは、大きな動物園とは異なる温かみと優しさを感じた。
コロナが落ち着いたその時には、今回夕立で中止になった仔トラとの触れ合いタイムには必ず参加したいし、竹藪の中で生活する野性味あふれる鹿の家族も見たい。もちろん、パトラにもキャベツをあげたいな。VIVA動物園!その日までどうかみんな元気で過ごしてください。
しろとり動物園