五十路もなかばの頃、ふと考えた。
日本国とは何なのか、日本人とは何なのか。
その答えを探す為に、2600年を遡る時空の旅へ出た。
イデオロギーなど関係無い、ただ、今そこに残る時間の集積を写してみたい。
写真取材 赤木 賢二
大阪磯長陵(孝徳天皇陵)
三六代/孝 徳(こうとく)天皇陵
和風諡号/天万豊日天皇 あめよろずとよひのすめらみこと
在位年/西暦六四五~六五四
陵形/円丘
皇居/難波宮(大阪市中央区)
所在地 大阪磯長陵 大阪府南河内郡太子町大字山田
最寄駅 近鉄長野線「喜志」から、金剛バス「山田」下車。徒歩約一一分。
二上山から西方に派生する丘陵の先端部に築造された御陵。丘陵前には竹内街道が通るので、孝徳天皇陵のほか敏達・用明・推古天皇陵と聖徳太子墓の「梅鉢御陵」をウォーキングのつもりで巡るのもいい。墳形は円形で墳丘は直径三二メートル、小規模な円墳だ。
孝徳天皇は、「乙巳の変(いっしのへん)」で先帝皇極天皇から譲位された初の天皇、そして皇極は上皇となったことで知られている。
難波長柄豊碕宮(大阪市中央区)