二食目
購入先 福井駅(北陸本線)
製造元 番匠本店
今回は仕事ではなく、「青春18きっぷ」を手に入れ「ぶらり旅」に出かけた。それなのに時間が余りない、観光をゆっくりする事もできない、ただ汽車に揺られて駅弁をつつく旅だ!(笑)
大阪から目指すのは北陸本線・福井駅、ここには一度食べてみたかった豪華な駅弁があるのです。それが、この「越前朝倉物語」、お値段も「1,930円」となかなか贅沢な価格だが、たまの事だと思い切って購入!??
福井駅の売店に勇んで行けば、なんと売り切れ! 定員さんが「明日、朝ならありますよ。予約も受け付けています。」と仕方なく翌日朝にしきりなおし、無事購入した。
その高級駅弁の内容と言えば圧巻だ、赤い掛け紙を外すと「一条谷朝倉氏遺跡」の地図付きリーフレットの付録付き。良い紙に印刷されていて、とても美しいリーフレットだ。それを避ければ、九割の器の上には透明フイルムのお品書き! 英語で原材料まで表記されている、インバウンド客を意識している、素晴らしい事です。
肝心要の駅弁のおかずが凄すぎる、これ懐石弁当ですよ~! まず、上段の向かって左枡から「季節の揚げ物」「里芋のゴマころ(里芋に黒胡麻をコーティング)、紅白なます」「古代米おこわ」。そして中段、「鳥うま煮、ほうれん草胡麻和え、だし巻き」「小鯛の手毬寿司」「大和豚西京焼き、木の芽味噌と筍」。次に下段に「鰻飯」「野菜の炊き合わせ」「タラの子うま煮」だ。
味はもちろんいいに決まっている(笑)、それと、各枡の具材の色合いも素晴らしい、揚げ物枡の「カラフルな素麺」や「小鯛の手毬寿司」には手毬の柄に見立てた「柚子」の黄色! 「野菜の炊き合わせ」には色を引き立てる「生麩」、とにかく凄いぞ! それもそのはずだ、なんとこの駅弁は、将軍家をもてなす宴席料理の文献を基に誕生した駅弁だから。
明るい時間に汽車に揺られ、日本酒をちびちびと呑み、贅沢な駅弁を食べて殿さま気分を堪能した。いつもなら(仕事の移動)、ただただ焦ってバタバタの駅弁タイムだけど(笑)、今日はゆっくりと食べられた「ごちそうさまです」。
※駅弁の値段は当時の情報です、最新情報はお調べください。