プチモフ動物探訪行ってみたZOO~(ぞぉ~)
第25回「8年ぶりにマレーシアから象がやってきた!」
天王寺動物園(大阪府大阪市)

mofmof推し歩きSpin-off デジタル版限定公開企画
やまんなかタヌキ監修 たびたびまたたび動物編集室

住  所  大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
開園時刻  午前9時30分~午後5時(入園は午後4時まで)
      5・9月の土・日・祝は午後6時まで(入園は午後5時まで)
敷地面積  11ヘクタール
休園日   毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休園日)
      12月29~31日、1月1日

入園料  大人 500円  小・中学生 200円 ※大阪市外
     (7月1日より入園料金変更 大人 800円)
駐車料  有料

上・天王寺動物園・新世界ゲート
下・新世界ゲートから、ほど近くに「エレファントビィレッジ」がありました。
8年間の願いが叶った! 大・中・小のゾウさん3頭がマレーシアから来てくれた!

 2018年に天王寺動物園からゾウが居なくなって約8年・・・、そのゾウがなんと三頭も! 3月11日、マレーシアから遥々やって来てくれたのです。そして約1ヶ月後の4月21日より公開が始まりました。みんなゾウを待っていたのか、平日でも象舎の前には多くの人だかりができています。この象舎の名前が「エレファント・ヴィレッジ」と言って、この三頭に来てもらうため新設した施設なのです。

てんしばゲートから坂を降れば目に飛び込んでくる「エレファント ・ヴィレッジ 展望テラス」!
てんしばゲートから坂を降れば目に飛び込んでくる「エレファント ・ヴィレッジ 展望テラス」!

 施設を新設するのも大変だと思いますが、実際にゾウを受け入れるために大変苦労されたようです。近年、希少動物(アジアゾウは絶滅危惧種)の輸入は「ワシントン条約」で商業目的の取引は原則禁止されていて、購入も難しくなっています(価格も高騰!)。それに加え、世界的に「動物福祉」の意識が高まっているので、それぞれの生態にあった飼育条件を動物園側に厳しく求められるようになっています(これって、大切なことだと思います!)。

 そのため、天王寺動物園はマレーシア政府と話し合い、2022年にマレーシアの動物園と「保護プログラム」を締結。内容は、他の動物園や大学と連携して「繁殖・生態研究」に取り組むことで「貸与」という形で像を迎え入れたのです。ご苦労様でした!!

9時30分オープンと同時に入園、少し待っていると3頭のゾウが揃い踏み~。

 新施設の「エレファント ・ヴィレッジ 」のベースは平成15年に開設された「アジアの熱帯雨林ゾーン」を使用したみたいだけど、完全に新しい施設になっています。その総工費、なんと45億円! 飼育スペース、約6600平方メートルで「日本最大級」だそうです! 日本が誇るゾウの飼育スペースになっていると言う事ですね。また、脚への負担を減らすため、フィールドは全て自然に近い砂床にしていて、本当に「動物福祉」を考えて自然に近い環境を提供しているんですね」。

3頭のゾウもこの環境に満足してくれていそうです。 
天王寺動物園がゾウ来園に尽力したのには訳がある!? 

 天王寺動物園のゾウ展示の始まりは、1915年(大正4年)現在の「マイドームおおさか」がある場所に娯楽施設「府立大阪博物場」がありました。その施設内にサーカス出身のゾウがいて、松屋町筋を歩いて天王寺動物園まで引っ越してきたんです~。その時、沿道には大阪中から見物人が集まったという伝説があるそうです(笑)。

 そして戦中には、ゾウ2頭が栄養不足などで死んでしまった悲しい出来事・・・。戦後の5年後、1950年には大阪の貿易商がタイで買い付けた子ゾウを寄贈してくれました。敗戦で荒廃した心を癒してくれたんでしょうね。そのゾウは「春子」と名付けられ、1日の入園者数が6万人! あっという間に大人気になりました。その後に来園した「ユリ子」と共に、天王寺動物園を復興させたのです。「春子」は長寿で2014年まで私たちに癒しを与えてくれました。

 1970年の高度成長期「大阪万博」に合わせ、インドから記念として雌のアジアゾウが寄贈され、万博から1文字もらっい「ラニー博子」と名付けられました。その「ラニー博子」も2018年、推定48歳で天国に召されました。

 このように天王寺動物園は時代時代の転換期に、必ずゾウが居てくれたんだと感じます。そんな思いがあってゾウ不在の状況を良しとはしなかったんでしょう。そして、2025年「関西万博」の次の年に、3頭のゾウがやってきたのです!

「展望テラス」から「新世界ゲート」方向に「エレファントホーム」があります、「パノラマバルコニー」からは「水辺エリア」がよく見えます。
ゾウたちがフィールドにいる間にお掃除です。これも「動物福祉」の一環ですね。
「水辺エリア」横を散歩する2頭、水には浸かりませんね・・・?
では、3頭「アモイ」「ダラ」「クラッ」の紹介です!

アモイ(Amoi 雌・推定年齢9歳)

「アモイ」はまだ幼い子供で、見ているととってもよく遊んでいます。一時としてじっ~としていません(笑)、ちょこまかちょこまかお姉さんゾウの後を追いかけてはフィールドを駆け巡っています。その動きが可愛くて、時間を忘れて見続けてしまいます。

愛らしい子ゾウの「アモイ」。お鼻を上手に使い竹を咥えています。

 飼育員さんの話だと、いろんなものを体に振りかけるのが大好きな「アモイ」、餌の乾草をいつも頭や背中に乗せて走り回っているらしいです。この時もおでこに沢山の乾草を着けていました、お化粧のつもりなのかな(笑)。それに、好きな食べ物を見つけると、他の2頭より早くゲットして、歩きながら食べるという「得意技」があるそうです。

ひとつひとつの仕草が幼く感じる「アモイ」、これは人気者間違いなしです!

 
ダラ(Dara 雌・推定年齢14歳)

「アモイ」より推定5歳年上のお姉さんの「ダラ」。この日、「ダラ」の行動を観察していると、ほぼ「アモイ」のお守りをしている様子ですね、ちょこまか動く「アモイ」をずっと見ていました。見分け方は3頭を比べて真ん中のサイズで、お尻に小さな傷があります、意外にお転婆さんなんでしょうか。

まだまだ成獣とは言えない大きさの「ダラ」。水遊びを終えフィールドに戻ってきました。

 これも飼育員さんの話ですが、場所を移動するときには、ちゃんと「アモイ」がついてきているかを確認したり、「アモイ」を先に行かせて後から注意深く行動をしているようです。見ていて立派なお姉さんぶりに驚かされるそうです。

壁の穴にはおいしい食べ物が隠されていますね、「知っています」と鼻を伸ばしていただきます。
まつ毛が長くチャーミングな瞳です!

 
クラッ(Kelat 雄・推定年齢20歳)

そして最後に一番大きくお兄さんの「クラッ」です。ほとんど、ひとりで居ましたね。雄のゾウはこの位の年頃になると単独で行動することが多いといわれていて、「エレファントハウス」には雄が単独で生活できるスペースが作られているそうです。

※5月9日より「クラッ」のムスト期間にて展示を中止しています。

ムストとは・オスのゾウのホルモンの変化によって周期的に発生する現象。この期間は攻撃的になったり制御不能になることが多いため、他のゾウたちから離して終わりを待つことが一般的です。

ちょっと遠くにいて大きさが分かりにくい「クラッ」です。

 でも、飼育員さんの話では「クラッ」はどうやらとても寂しがり屋のようで、「エレファントハウス」で3頭が一緒に寝ていたそうですよ(笑)。まだ、慣れなくて不安なのかもしれませんね。

 それと、ちょっとあわて者なのなのかも、というのも園にきた時には立派な象牙があったのですが・・・。それが、片方「ポキリ」と折れてしまったのです。片方だけではバランスが悪いとのことで、安全性を保つため片方も切り落としたそうです。また、伸びてくるから大丈夫ですよ「クラッ」!

「プールエリア」で大興奮の「クラッ」です。真正面から見ると象牙が切り落とされているのがよく分かります。

 これからよろしくね「アモイ」「ダラ」「クラッ」、そして長く長く天王寺動物園で仲良く暮らしてくださいね! そして近い未来にはベビーが誕生なんてニュースを持っていますからね。
 

いつの間にか3頭が集合してきた「プールエリア」、前から「アモイ」「ダラ」「クラッ」。「アモイ」を心配そうに!?見ている「ダラ」です。
でも、大好きな水に浸かれば大興奮! 真ん中に「アモイ」を挟んで守るようにも見えますが、一番はしゃいでいたのが寂しがり屋の「クラッ」でしたよ(笑)。
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