やいま道行 節祭(シチ) 01

8 overlap Road movie
2009,10,20-10,29

西表島・祖納の節祭(国の重要無形民俗文化財)

長期休暇を取り、目的もなく八重山諸島の西表島を旅した記録。
今回はスペシャル企画で、国指定重要無形民俗文化財「節祭(シチ)」を
八つのシーンで紹介。八重山の伝統文化をどうぞ!

祖納の節祭
世界自然遺産・西表島て、祖納集落てどんなとこ
祖納

西表島は、ほとんどが亜熱帯のジャングルで、西表石垣国立公園になっている。東洋のガラパゴスともいわれ、天然記念物「イリオモテヤマネコ」が生息している。 
 島は大きく2つの地域に分かれ、東部地域(豊原、大原、大富、古見、美原集落)、西部地域(船浦、上原、中野、住吉、浦内、干立、祖納、白浜、船浮集落)に集落がある。東部の観光スポットは仲間川クルーズ、サキシマスオウノキの群落、水牛車で渡る由布島があり、西部には沖縄県最大の落差を誇るピナイサーラの滝、沖縄県最長の浦内川、その上流のマリユドゥ・カンビレーの滝がある。カヌー、トレッキング、ダイビングツアーで自然を体験すれば、先島ならではの動植物に出会える。
 また、伝統文化で1991年、西部地域の干立、祖納、両集落で毎年行なわれている「節祭(シチ)」が国指定重要無形民俗文化財に指定されている。「節祭」を司る祖納集落は、西表島で「最も古い集落の一つ」といわれて古代より西表島の西部の中心として栄えてきた。現在は人口約140人、島の北西部にある小さな集落なのだ。
 今回は祖納の「節祭」を紹介したい。
 
 

「国指定重要無形民俗文化財『節祭(シチ)』を知る
祖納
「節祭」を司る祖納集落、この坂を下ると神事が行なわれる「前泊の浜」。

 節祭は「季節の折り目」、「年の折り目」を表す祭りと言われている。その年の豊作を感謝するとともに、来年の豊饒と人々の平安も祈願する祭だ。
 毎年旧暦10月前後の「つちのとのゐ」の日に集落をあげて3日間渡り行事は行なわれる。第1日は家庭行事。第2日は世願い(ユークイ・世乞い)船元の御座(前泊の浜)で行なわれ、第3日は太平井戸で水恩感謝行事で祭は終わる。
 今回はこの第2日は世願い(ユークイ・世乞い)を紹介したい。第2日の朝、ドラの合図とともに祭の参加者(演者)はスリズ(祖納公民館)に集合して、笛の合図とともにスリズ(祖納公民館)に旗頭を立てて始まる。公民館内では参加者のスリズ儀式とミリク神役の島人(四九歳の男性)に「ミリクの面」をかぶる『ミリク起こし』が斎行されている。この儀式により、人から神様になるのだ。その儀式が終わると、旗頭を先頭に、集落内を歌い練り歩き、船元の御座(前泊の浜)へ行列が進みだす。

まるま盆山
前泊の浜の沖には「まるま盆山」が浮いている。

scene 01 西表島 祖納の節祭・ヤフヌティ(ピヨーシ)・船子の櫂踊り

祖納 節祭

一・二番旗を「船元の御座(前泊の浜)」に立てると、舟子たちが紅白の二隻のサバニを海に浮かべる「舟おろし」が行なわれる。浜での行事が着々と始まる。

ヤフヌティ

まずはヤフヌティという「船子の櫂踊り」が始まる。「ヤフ」とは櫂のことで、「ティ・手」といっていることから、櫂を使った武芸と考えられているらしいのだ。櫂を正面で構えるのが攻撃動作で、両手で横に櫂を寝かすのは年貢を納める所作ともいわれている。

ヤフヌティ
ヤフヌティ

 
 
西表島・祖納

 
 
2009年、干立の節祭はコチラ↓↓↓

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